【LAS人】こんなアスカは大好きだ!12【専用】
アスカ、1年ぶりにドイツより来日のこと。
- 306 名前:昔書いたネタを引っ張り出してみた 投稿日:2007/03/16(金) 00:42:31 ID:???
- 比較的平和に使徒戦終了の世界。
アスカ、1年ぶりにドイツより来日のこと。
「久しぶりね、シンジ。・・・・・・あんた、やたら背が伸びたわね」
「まぁね。『他のところも、ちゃーんと女らしくなってるわよ』」
「・・・なんの真似よ?」
「・・・いやほら、懐かしいなぁ、なんて思って」
「止めなさい。あんたが言うとシャレにならないから」
「まだ聞いてなかったんだけどさ、どうして急にこっちに?」
「忘れ物を取りに、かな」
「忘れ物?」
「そ。欲しくて欲しくて仕方なかったのに手に入らなくて、どうしようもなくて。
そのままドイツに逃げ帰って、本当に忘れちゃおうと思ってたんだけど―――
―――どうしても忘れられなかったの」
「アスカ・・・」
「・・・・・・」
「記憶力いいもんね」
「そうきたか」
「それでどう、そっちは変わりないわけ?」
「うん。ま、良くも悪くもね」
「ふーん。でもさ、ほらその、ひょっとしてよ?
礼儀として一応聞いといてあげるけど、例えば恋人ができた、とか・・・」
「ああ、あのね、綾波が」
「!?」
「―――猫を飼い始めてさ」
「話が飛んでんじゃないっ!」
「いや、その猫に最近彼女ができたんだって」
「・・・・・・・・・だからなんだつーのよ」
- 307 名前:昔書いたネタを引っ張り出してみた 投稿日:2007/03/16(金) 00:44:24 ID:???
- 「そう言うアスカのほうこそどうなの。ドイツで彼氏とか」
「いないわよ。そんなのいたら、わざわざ日本に来てないわ」
「なんで?」
「ちょっとは自分で考えなさい。
・・・本当はさ、無理にでも彼氏作っちゃおう、なんて思ったりもしたのよ。
でも結局ダメだった」
「やっぱり。アスカももう少し大人しくならないと」
「そういうことじゃなくて」
「で、いつまで日本に?」
「決めてない。私の場合、学校があるわけじゃないしね。
あんたの部屋にやっかいになるんだから、あんたの予定も聞いてから考えるわ」
「すごいや・・・」
「なにが?」
「アスカが僕の都合を気にしてくれるなんて」
「ねぇ、ひょっとしてさっきからケンカ売ってる? 売ってるわよね?」
- 308 名前:昔書いたネタを引っ張り出してみた 投稿日:2007/03/16(金) 00:45:36 ID:???
- 「そうねえ。バカシンジが『アスカ様がいないと寂しくて仕方ないですぅ!』って頭下げるなら、しばらくいてあげてもいいわよ」
「僕が決めていいの?」
「参考くらいには聞いてあげる」
「じゃあ・・・・・・・・・ずっと。ずっと、ずっと一緒にいて欲しい。
・・・できるなら、またアスカと一緒に暮らしたい」
「ちょ、ちょっと、シンジ? なによいきなり」
「アスカのことが好きなんだ」
「し、シンジ―――の、偽者?」
「その反応は予想してませんでした」
「だって、あんた、それ本気で言ってんの?」
「こんないきなりのつもりはなかったけど、本気だよ。
僕は臆病だから、伝える決心を固めるのに1年も掛かっちゃった」
「本当に、本気?」
「本当に本気」
「本当に、本当に、本気?」
「本当に本当に本気。何万回繰り返したって変わらないよ。アスカが好きだ」
「シンジ―――ああ、シンジ。私、私ね」
「うん。アスカ」
「日本に残してた『忘れ物』、もう手に入れちゃった!」
「え゛え゛え゛え゛え゛じゃあもう帰っちゃうのっ??!」
「そういうことじゃなくて」
おしまい