【LAS人】こんなアスカは大好きだ!13【専用】
スペースが足りない
- 896 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの 投稿日:2007/09/05(水) 03:11:59 ID:???
- 「今度大学生の人とデートする事になったのよ」
「だ、大学生!?…凄いね、でもどうせ前みたいに散々奢らせて帰るんでしょ?」
「それがねー、その人何だか若い時の加持さんみたいな感じでねー、ちょっとイイかなーって」
「・・・ふーん」
「で、ちょっと私もマジになろっかな?って思ってるのよ。だからデートの練習、してくれない?」
「練習?」
「そ、練習。ま、アンタじゃお話にならないかもしれないけど、しないよりマシでしょ。ちなみに拒否権ナシ」
少し嫌な感じだが、シンジは気のせいだと思いこみ、練習の日になった。
待ち合わせをし、腕の組み方やどんな仕草が一番可愛いか、ご飯の時いかにさりげなく「あーん」が出来るか
二人で遊んで楽しい所はどこか、さりげなく今アピールしたけど気づいたか、真夏に手を握り合って暑くないか
鼻息がこそばゆいけどどこまで我慢できるか、等その練習は夜まで続いた。
「さて、じゃ帰りましょ」
「うん…(アスカは、今日した事をその大学生の人とするのかな…?)」
「という訳で、今の私には付き合ってる彼がいるの、分かったらもう諦めてくれない?このロリコン!」
後ろに向かって叫ぶアスカ、振り向いたシンジの目に映ったのは、とぼとぼと帰る背の高い男の姿だった
「…今のは?」
「アンタ気づいてなかったの?…私にしつこく言い寄ってくる男がいてさ、で諦めて貰おうと思って、彼がいるっていう事に、ね」
「…なんで、僕なの?それにそうなら最初から言ってくれれば」
「か、勘違いしないでよね、加持さんだったら犯罪だからよ!それにアンタ演技下手そうだし」
「そっか…」
「じゃ、最後の練習といきましょうか」
「ええ!?もう終わったんじゃないの!?」
「何言ってるのよ、家に帰るまでがデートなのよ!それに練習しておいて損は無いわよ、きっと」
「えええええ」
「文句言わない!じゃあ最後は問題形式ね。デートの最後に、女の子がこうしたら、男の子はどうするべきでしょうか?実際にしてみなさい」
「…え?あの、アスカ…?」
「…早くしなさい、制限時間五秒。…言っておくけど、間違えたりしたら承知しないから」
瞼を閉じ、唇を震えさせ、背伸びするアスカ。その肩をシンジは優しく掴むと顔を近づけたところでここに書くのは余りにもスペースが足りない
- 898 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの 投稿日:2007/09/05(水) 09:24:31 ID:???
- >>896
2人の間に、夕さりの穏やかな風がふく。
「これで、あってるよね…?」
「ま、あんたにしちゃ上出来ね」
そう言ったアスカの顔は、見事な夕焼け色に染まっていた。
「さ。家に帰ったら、今度は“デートの後”の練習よ」
「あ、あ、あ、アスカぁ!?」
「えっちばかへんたーい。スケベなバカシンジは何を想像したのかなぁ?」
くすくす微笑うアスカに、またからかわれたと、シンジは肩を落とす。
そのアスカの顔が、リンゴ色になっていたことに、シンジは気づいていなかった。
「シンジなら別にいいんだけどな…」
ぼそり
「え?」
小さすぎたその呟きは、シンジの耳に届くことは無かった。
「なんでもなーい。さ、帰るわよ」
アスカが、シンジの手を握った。
少年少女の楽し気な声が、夕闇の町並みから遠ざかっていく。
重なった2人のシルエットは、いつまでも離れることなく繋がっていた。
ちなみにミサトさんが留守の今夜の葛城家で妙に甘ったるい声がきこえたところで続きを書くのはやはりスペースが足りない
896GJ!勝手に駄文スマソ。最後の一文が書きたかった。