【LAS人】こんなアスカは大好きだ!14【専用】
あるなしクイズ
349 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの 投稿日:2007/10/01(月) 22:51:14 ID:???
今夜も朗らかに食事も終わり、後片付けを残すのみ。
しかし誰も動こうとせず、三人はテレビに集中。
みょーな沈黙。

そしてテレビからの声が響く。

「『病院』にあって『学校』にはない。『銃』にあって『剣』にはない……」

「むむむ……」と頭を捻らせる三人。
その時、「あっ!」と何か閃いたのか声を上げる女性。
少年が問う。

「はい、葛城ミサトさん」

「ある方には『さん』が関係するとか? 『病院』は『お産』、『銃』は『三銃士』」

女性の解答にふたりは「ん〜」としっくり来ない様子。

「むぅー、焦りすぎたかしら……」

がっくりと項垂れる女性。そんな女性を見てくすくすと笑うふたり。
そして続きを聞き、改めて頭を捻らせる三人。

「『竜』にあって『虎』にはない。『今日』にあって『明日』にはない……」

「あっ!」と今度は少年が何か閃いた様子。
少女が問う。

「はい、碇シンジ君」

350 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの 投稿日:2007/10/01(月) 22:53:32 ID:???
「ある方の小さい文字を大きくして読めば違う言葉になる。『病院』は『美容院』、『銃』は『自由』」

少女と女性はその解答を聞いて少し考えた後、「やられたぁー」という表情を見せる。
少年はにこにこと笑顔。

「くぅー、ラストの問題はシンジがもってちゃったかー! えーと、あたしは三問答えたわよね」

「で、私は四問」

「えーっと僕は……アスカと一緒で三問かな?」

「違うわよ、アンタも四問答えてるわよ」

「じゃあ、今日はアスカってわけね」

笑顔を撒き散らす少年と女性に対し、「もぉー、くやしぃー! 今度はこうは行かないからね!」と言いつつ、食事の後片付けを始める少女。
何時からか葛城家恒例行事となった「クイズ番組の正解数が少ない者が後片付け担当」。

お皿を洗いながら「あるなしクイズって苦手ぇー、今日は出題数が多くて良かったわねー、ふたりとも」と少々悪態を尽きながらもその顔は笑顔。


本当の家族じゃないかもしれないけど、こんな遣り取りが出来るのが楽しいし、何より幸せかもしれない。
そんな風に考える少女。もちろん、少年と女性も。

葛城家のそんな一日。