【LAS人】こんなアスカは大好きだ!14【専用】
アタシの中の
411 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの 投稿日:2007/10/05(金) 00:26:22 ID:???
アタシは今学校の屋上にいる。グラウンドではむさ苦しい体育教師が無駄にデカい声を張り上げ、運動好きな生徒だけが無駄に張り切る…
そう普通の生徒なら学業に勤しんでいなければいけない時間…。でもアタシは普通の子供なんかじゃない。アタシはセカンドチルドレンなのだ
・・・まぁだからといってサボりが許されるワケでは無いのだが
「ふぅ…。あお〜い空…しろ〜い雲ってか?・・・むっ?」
ぎぃ〜〜〜〜っバタン
錆び付いたドアが開く音、誰か来たみたい。シンジかな…?
「アスカ授業戻ろうよ…」
はいビンゴね

『シンジぃ来てくれたのね…?嬉しいの…』と呟くアタシの中の寂しがり屋

「何しに来たのよ」
「・・・ごめん…」
いつもの意味の無い謝罪の後アタシの横に腰掛けるシンジ
「急に出て行くからビックリしたよ。みんな心配してたよ…?」
「別に関係ないわよ…」

『シンジは心配した?心配したの?』と聞きたがるアタシの中のお茶目さん

「いい天気だなぁ…。明日も明後日も晴れだってさ」
空を見上げて独り言らしきモノを呟くシンジ。どの雲を見てるんだろう…あの雲?それともあの雲?

412 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの 投稿日:2007/10/05(金) 00:29:23 ID:???
『あっ!あの雲アタシに似てるかも。あれがヘッドセットで、あれが髪の毛で…』とハシャぐアタシの中の少女

「あっ…あの雲アスカに似てない?」
「ふぇっ!?」
「ほらあの部分がヘッドセットで、あの部分が髪の毛でさ」
顔が熱い…恥ずかしい…
「に、似てないわよバカ!!」
アタシの中の少女は何故か叱られた子のように小さくなり、顔を真っ赤にして影に隠れてしまった

ポツっポツっ…
「雨…」
「みたいだね。ねぇ教室…」
「戻らないっ!!」
「ごめん…
・・・でも濡れちゃうし、あそこの屋根有る所行こ?ね?」

アタシとシンジは屋根付きの場所で寄り添うように座っている
「晴れなのに雨って降るんだね…」
寄り添って雨宿りするアタシ達…恋人同士っぽいかな…?
「こういう雨って不思議な感じだね…」
恋人同士か…アタシがシンジの恋人…
「なんかこういう雨って名前あったよね?狐の…なんだっけ?」
ぷっ…アタシがシンジの恋人か〜♪ていう事は告白とかするのかなぁ〜?
くっくっく…。シンジがアタシに…
「嫁入りだっけ?」
「嫁入りっ!?!?」

『シン子…幸せになろうぜ』
『うんアス男…ボク幸せになるっ』と変な妄想を始めるアタシの中のアス男

413 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの 投稿日:2007/10/05(金) 00:31:21 ID:???
雨上がりの虹の下…。部活に励む熱血野球部員と、帰宅に励む熱血帰宅部員の声が響く中、屋上でボ〜っとするアタシとシンジ
「さて、授業も終わったし…」
「帰んないっ!!」
「アスカぁ〜」
何故だろう…帰りたくない。もうちょっとシンジと一緒に2人きりで…。この空の下…
「帰るんなら1人で帰ったらぁ〜?」
強がり…帰ってほしくない…帰らないでシンジ!!
ぎぃ〜〜〜〜っバタン
帰りやがったぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!

『こんちくしょう!こんちくしょう!殺してやる!殺してやる!』と叫ぶアタシの中の殺人鬼

ぎぃ〜〜〜〜っバタン
帰って来たぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!
「お腹減っただろ?はいっお弁当」
良い子ちゃんのクセに廊下を一生懸命走ってきたらしい。ゼェゼェと息をきらしながら、手には2つのお弁当をぶら下げている
徹底的にこの意味の無い屋上ライフに付き合ってくれるらしい…
「ねぇ一緒に食べよ?」
「ふんっ食べるわよバカ!!」
夕日の下、2人で並んでお弁当

『ありがとう…。大好きだよシンジぃ…』とシンジに抱きつきたいアタシの中の『本当のアタシ』

「ちょっと!お弁当グチャグチャじゃない!!」
「ごめん…走ってきたからかな…」

おわり

414 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの 投稿日:2007/10/05(金) 00:33:07 ID:???
おまけ…

「ちょっとドア開かないじゃないのよ!!
あーーーー!!鍵かかってるしーーーー!!」
「もう夜の11時だもん…。今更『ぷっすま見たいから帰る!』とか言われても…」
「どうすんのよコレ!!」
「う〜ん…。あっ保健室開いてるか見に行こ?開いてたらベッドで寝よっか?」
「べっ!ベッドぉ!?」

アタシの中で目覚める娼婦なアタシ…

長々でゴメス