【LAS人】こんなアスカは大好きだ!14【専用】
『「機嫌」そして便乗』
820 名前:「機嫌」そして便乗 投稿日:2007/11/06(火) 18:12:27 ID:???
<1時間目授業中:教室にて>

「ケンスケ、なんで惣流はあない機嫌がわるいんや?」
「シンジがいないからだろ。聞くなよ、わかりきってること。」

トウジとケンスケは朝アスカに挨拶しただけで顔面パンチを喰らっている。
とばっちりもいいとこだ。ちなみにシンジは松代まで新条件のシンクロテ
ストの為に出張に行っていて今日は学校に来ていない。

(シンジがテストパイロットに選ばれるのはともかく、何であたしが置い
 てけぼりでファーストと一緒なのよ!!)

『バキッ』本日5本目、鬼の形相をしたアスカがシャーペンを粉砕する音が
した。クラスの生徒と黒板に向って書いている先生の全員がビクッとする。
我慢の限界が来たのかクラス全員が一斉に一人の女生徒にメールを送る。

『委員長なんだから、マジ何とかしろ!!』
『ヒカリ〜、お願いアスカを宥めて(泣)』
『あの殺気で授業とか無理』
『いいんちょ、今日の弁当に玉子焼きはいってるんか?』

ハァ〜と盛大な溜息をつくヒカリ。いくらアスカの親友を自認する自分で
も今のアスカは何を言っても無駄。何せ彼女の機嫌を直せる世界で唯一人
の人間が松代にいて不在なのは明らかなわけで。

最悪な空気の中1時間目の授業が終わり、休み時間になった。アスカはトイ
レにでも行ったのか、教室に既にいない。束の間の平和な教室。ガラッと
開くドアにクラス全員に再び緊張が走る。

821 名前:「機嫌」そして便乗 投稿日:2007/11/06(火) 18:13:52 ID:???

「ヒッカリ〜♪な〜に暗いな顔してるのよ?」そこにはニコニコ顔のアスカが立っていた。
「あ、アスカ!そういうアスカは、なんかいい事あったの?」恐る恐る聞くヒカリ。
「シンジの実験が午前中から順調でこのままなら今日帰って来れるって電話あったのよ。
 これで今日の夕御飯の心配はないわ。」

全員脱力

ホッとしたヒカリはシンジの気配りに心底感謝した。同時に目の前の親友に
軽く仕返しをする事にした。

「よかったわねアスカ。碇君いないと寂しいもんね」
「ヒ、ヒカリ!シンジなんか居なくても寂しくなんかないわよ!あたしは夕飯の
 心配がなくなったから安心しだだけよ(真っ赤)」
「あら。だったらうちで御飯食べてったら?碇君も忙しいようなら松代でゆっくり
 できたほうがいいんじゃない?(ニヤリ)」
「それは駄目ーーーーーー!!」
「なんで?」
「最近シンジと一緒じゃないと寝れな・・・ってハッ!!」

一瞬の静寂の後、爆音のような悲鳴や絶叫が数km先の民家まで届いたそうな。