【LAS人】こんなアスカは大好きだ!15【専用】
クリスマス1
333 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの 投稿日:2007/12/23(日) 10:17:00 ID:???
うー緊張してきた、よし深呼吸しよう
すーはー すーはー
よしいくぞ
「ア、アスカ!」
「なによ大きな声出して」
「そのこれ…」
「映画のチケット?あーこれ見たかったのよねぇ、ありがと」
「それでイブに僕と「あっもう一枚あるじゃない、ちょうどよかった
イブにヒカリとショッピング行くからついでに使わせてもらうわ
それじゃありがとねーシンジ
お土産にケーキでも買ってきてあげるわ」
「違うだ待ってアスカ……」
アスカ行っちゃった…で、でもアスカ喜んでくれたしそれでいいじゃないか
そうさそれで……
「泣いてるの碇くん?」
「これは…涙?そうか嬉しいときも涙は出るんだよね綾波……」

336 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの 投稿日:2007/12/23(日) 15:23:07 ID:???
そして24日
よしアスカは夕飯までには帰って来るって言ってたから今から頑張って
びっくりするようなご馳走作ってあげよう
そしたら『シンジありがと これはお礼よ チュッ』
なんてえへへへへへへ………よし頑張るぞ!

その頃
「ねえアスカこのチケットホントによかったの?
碇くんアスカのこと誘ったんじゃないの?」
「違うわよ、それにシンジがアタシのこと誘うわけないでしょ」
はぁー…碇君可哀想
「アスカって鈍感よね…」
「何か言った?」
「別に…」
「それよりヒカリこそ鈴原とイブを過ごしたかったんじゃないの〜」
「なっ////私は別に鈴原のことなんか」
「まあいいわ、早くいきましょ」
アスカは自分以外のことなら敏感なのに全く…
碇君、お互い苦労するわね…

337 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの 投稿日:2007/12/23(日) 16:10:58 ID:???
料理作りも一段落したシンジ
「よし、ちょっと休憩しよう
テレビでも見るか…
ふーんどこもクリスマス特集の番組だな

『さて今日はここ新第三東京市にオープンしたばかりの〜にやって参りました
いやあカップルが多いですねぇ 羨ましい』
あーあ僕もアスカと一緒に行きたかったな……えっ!??
「アスカッ!?な、なんでアスカがあんな男とデパートに居るんだ
委員長と一緒だって言ってたのに…」
なんで…なんでなんだ…なんでなんだ
「なんでなんだよ!!!」
………そうかい、そうゆうことかい…
やっぱりアスカは僕がアスカのこと好きで、イブに誘ったってわかってたんだ
そして断るために委員長の名前まで出してその上チケットは貰ってそれで彼氏とデートかい…
僕に彼氏のこと言えば僕が出て行くと思って…そしたら家事してくれる人誰もいなくなるからね…
僕なんかただのハウスキーパーってことか…しかも無料で一日中こき使えるからね
「ふっ………ふふふふふふふはははははははははは」

344 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの 投稿日:2007/12/23(日) 23:41:58 ID:???
<一時間前>
プルルルル
「はい、あノゾミ?うん、うん、熱は?えっそんなに!?
お姉ちゃんもいないの?分かったわ、すぐに帰るら うん じゃあね」
「妹さんどうかしたの?」
「それが熱が出たみたいで
ごめんねアスカ私帰らなくちゃ」
「あっいいのよ全然、早く帰ってあげて
「うんその内埋め合わせするからじゃあねアスカ」
はぁ〜まいったわねぇ
今から帰るのも時間的に中途半端だし…
そういえばチケット使わなかったわね
シンジがアタシにってヒカリ言ってたけどまさかね
アタシいっつも我が儘ばかり言ってるしそれにシンジはいつもファーストのこと気にかけてるし…
だからアタシのこと誘うわけないのよ…
そうよ、どうせ鈴原かあの変態メガネにでも貰っただけよ……
「はぁ〜」
「どうしたんだい?ため息なんかついて、
そんなんじゃ幸せが逃げていっちゃっうよ
暇ならお茶でもどう?」
「なによアンタ、ナンパのつもり?」
ん〜チャラチャラしていかにも頭が軽そうな男ね
もう少しシンジみたいに誠実そうな顔できないのかしら…ってなんでシンジのことなんか///
「なにブツブツ言ってるだい?もちろんご馳走してあげるからさぁ一緒に行こうよ、ね?」
「しつこいわねえ アンタみたいな男……」
うーん時間はあるし このバカ男に貢がさせて そしたらシンジの欲しがってたコンポ手に入るかも…
アタシのお小遣いじゃとても買えないしね
「ねえアタシクリスマスプレゼント欲しいなあ」
「ああいいぜ、任せな」
「じゃあ新しくできたデパート行きましょ」

347 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの 投稿日:2007/12/24(月) 12:46:39 ID:???
<再び葛城家>
「ふふふバカみたいだな僕…
いやバカなんだよね、アスカの言うとおりだ

こんな頑張って料理作ってもね…無駄なんだよね
もともとエヴァがなければ知り合いにすらなれなかったんだ
アスカは綺麗で頭もよくて大学だって卒業してて一人で何でもできるんだ
それに比べ僕はエヴァ動かせるくらいしか誇れるものがないし
第一アスカは僕よりそのエヴァも上手く動かせるんだ…
考えるまでもなくアスカは僕にとって高嶺の花なんだよね…
「あ〜あ僕ってホントバカシンジだよね…ふふ…」
こんなんだったらトウジ達と一緒に遊びに行くんだったよ…
今年のクリスマスは楽しく過ごせると思ったのにな
今までクリスマスなんてろくなことなかったな
先生のとこにいたころは
『サンタさん来てくれるかなぁ?』
『あんたみたいな親に捨てられる子に来るわけないでしょ』

ってね……また嫌なこと思いだしちゃった…
でも今回のクリスマスが最低だな…

349 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの 投稿日:2007/12/24(月) 14:16:58 ID:???
<ネルフ>
「はぁ〜もう本部にずっと泊まり込みで嫌になるわねぇ」
「………」
「あらこのコーヒー美味しいわね」
「………」
「でもやっぱりえびちゅのほうが「ミサト!!!!」
「ひゃ、ひゃい!」
「あなたねえ、そうやって私のとこで愚痴こぼしてる暇があったらさっさと仕事に戻りなさい!!
全く日向君なんてここ1ヶ月家に帰ってないそうよ!」
「ご、ごみん……そ、そういえば司令の姿が見えないけどどうしたのかしら」
ボキッ!!
「………」
ちょ、ちょっち聞いちゃ不味いことだったかしらたははは
「あ、あたし仕事に戻るわばいにー」
はぁ〜それにしてもなんで司令のこと聞いただけであんなに怒ったのかしら?まあいいわ触らぬリツコに祟りなしね
「よしっ!それじゃ休憩室にでも行きましょ」
<休憩室>
「ポッチッとな」
どもこクリスマス特集ばっかりね、うーん…見るんじゃなかったわ
虚しくなるだけね…ん?「アスカじゃない、見かけない男と一緒にいるわねぇ」
今日は洞木さんと一緒って言ってたけどホントはデートだったとわねぇ
アスカもシンちゃんに好意を持ってると思ってたのにねえ
「私の女の感も鈍ったってことかしら?」
でもシンちゃんのほうはアスカがなんで気づかないのかわからないほどベタぼれだったから
もしシンちゃんこのこと知ったら…
「これはちょっち嫌な予感がするわね……
私の感が鈍りきってること切に願うわ……」

351 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの 投稿日:2007/12/24(月) 17:00:45 ID:???
<葛城家>
「はぁ、もう涙も出ないや……人は本当に悲しいとき涙が出なくなるって聞いたけどこうゆうことってあるんだな……」
もうアスカのことは諦めよう…そのほうがいいんだ…
アスカと顔会わせづらいな、ミサトさんがいればまだマシなんだけど…
「………料理も作り過ぎたよな」
アスカこれ見たらどう思うんだろ?
『こんなことしてもアンタなんか好きになるわけないでしょ、ホント馬鹿な男ね』
って心の中では思われるかもな…

「そうだ、ケーキだけでも綾波に持って行ってあげようかな
綾波も一人だろうしそんなの寂しいしね」
それに綾波といればアスカのこと忘れられるかもしれないし…

353 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの 投稿日:2007/12/24(月) 17:21:00 ID:???
<綾波宅>
ピンポーン
ガチャ
「碇君……何かよう?」
「あっ………」
「碇君?」
「え、あその………綾波どうしてドレスなんて着てるの?」
「今から司令とディナーを食べに行くの」
「父さんと!?」
「それで要件は?」
「えっ…その……」
「その箱は何?」
「な、なんでもいよ…綾波忙しいみたいだし僕帰るよ、それじゃっ!」
ダダダダダ
「碇君……どうしたのかしら」

<公園>「くそっ!くそっ!くそっ!!!
こんなケーキ!!こんなケーキなんて捨ててやるよ!!!!」
ガシガシガシガシ
「くそっ!!!」
バーン!!

「父さん……やっぱり僕より綾波が大事なんだね…
比べるまでもないか、僕んて8前に捨てられてるしね…」
僕って一体なんなんだろうな…誰も僕のこと大切にしてくれない……
やっぱり僕が悪いんだろうのかな、そうなんだろうな
悪い子だからサンタさんに見捨てられたんだ
だからクリスマスはろくなことないのか
「ふふふふふ」
もういいよ…何もかもどうでもいいや……

361 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの 投稿日:2007/12/25(火) 10:34:36 ID:???
シンジが綾涙のとこに行ったのは無かったことで
<葛城宅>
「……夢?」
いや違う…そうか私いつのまにか寝ちゃってたのか
もう朝…まだシンジ帰って来てない…

『ったくあのバカ男ご馳走するとか言っておいて全然お金持ってないじゃないの!!
まあいいわ、おかげで大したもの買えなかったけどアタシがプレゼントするんだから
シンジ喜んでくれるわよね』
バタン
『今帰ったわよー』
シンジいないのかしら
『シンジーいないのー
……うわ、すごい料理ね』
ん?書き置きがあるわねなになに…

アスカへ
少し一人で考える時間が欲しいので捜さないでください
プレゼント置いときます
僕があげた物なんてアスカの彼氏のプレゼントに比べれば嬉しくも何ともないかもしれませんが一生懸命選んだので貰って下さい
アスカのこと好きでした
彼氏がいるならアスカの口から直接聞きたかった
さよなら
『な、なによ彼氏って!!!!
そんなのいないわよ!!!
それにシンジがアタシのこと好きって…
いつもアタシシンジに我が儘ばっかり言ってたのに……ってそんな場合じゃないわね
これは家出よ とりあえずミサトに連絡しなくちゃ…』

363 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの 投稿日:2007/12/25(火) 10:46:38 ID:???
「アスカ起きたの?
「ミサト、シンジは…」
「まだ何も進展はないわ…」
「そう…」
くっ、肝心なときにクリスマスの雑踏に紛れ込んでガードを撒かれるなんて…
シンちゃん本当に帰ってくる気がないの?