【LAS人】こんなアスカは大好きだ!15【専用】
ローズデー
- 504 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの 投稿日:2008/01/14(月) 19:05:23 ID:???
- 葛城家の食卓に飾る薔薇を自室で準備するアスカさん
「ローズデー・・・大切な人に薔薇を送る日・・・
そして今宵・・・2人のディナーを飾る美しい・・・薔薇」
すでにフワフワな妄想の中にいたアスカは準備を終えると、1つ溜め息吐き、現実に還ってくる
「まあアイツはローズデーなんか、これっぽっちも知らないだろうけどさぁ・・・
でもまぁいいか♪今日という日に薔薇を囲む2人というシチュエーションが素敵なワケだしぃ♪」
完成した花瓶を食卓に飾るため、部屋から飛び出したアスカさんは小走りで廊下を進み、ダイニングの扉を開けた
・・・が
そこでは先客の碇シンジがテーブルの上に薔薇を飾り始めていた
「「・・・あ゛っ・・・」」
薔薇入り花瓶を抱えた2人の顔が赤く染まっていく
「……あ、あのぉ・・・。ろ、ローズデー?」
「へっ!?……な、なによローズデーって!!
アタシはただ花屋さんに行って薔薇が安かったから買ってきただけよ!!」
「あ・・・。ぼ、僕も学校の帰り道に薔薇が生えてたから、摘んできただけだよ!!
ろ、ローズデーってなんだろ??あははは……」
「お、おほほ……」
その夜2つの花瓶に囲まれて夕飯を食べた2人の顔は、薔薇より真っ赤だったとさ
- 506 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの 投稿日:2008/01/14(月) 21:07:54 ID:???
- モニターの前の魚座の貴方にこのLASを捧ぐ☆あえて言おう、LAS人であると
昼食後、シンジがキッチンで水仕事をしていると、リビングでテレビを見ている
アスカから、唐突に質問が飛んできた。
「ねぇねぇ、シンジ。アンタ、ローズデーって知ってる?」
「ローズデー?聞いた事ないけど…」
「ふーん、今テレビでやってるんだけどさ、今日って大切な人に薔薇を送る日らしいわよ」
水仕事を終え、リビングに入ってきたシンジが、思い出したように呟いた。
「…そういえば、ジオフロントにバラ園があるって、誰かに聞いたような」
「ジオフロントにバラ園?ホントなのそれ?」
「うん、たしか、技術部の遺伝子工学部門の実験サンプルだとか」
「なんか怪しげね。大丈夫なのかしら?ま、いいわ、暇つぶしがてら見物に行きましょ」
「えっ、今から行くの?」
「話し振ったのはアンタなんだから、しっかりエスコートしなさいよー」
「誰の趣味か知らないけど、これはちょっと気が滅入るわね」
「ちょっと極端だよね…」
バラ園に到着した二人がみたもの、それは、一面に広がる青い薔薇の群生だった。
「園芸的には画期的なんだろうけど、こんなにあったらありがたみないわね」
「うう、何かアスカに四方八方から見られてるみたいだ…」
「……どーいう意味よ、それは?」
「い、いや、なんでもないよ、痛っ」
慌てて後ずさりしたシンジは、思わず薔薇の棘に触れてしまった。
「ハァ…、アンタってホントにお約束に忠実な男ね。ほら、手見せなさいよ」
「ごめん、って、ア、アスカそんなことしなくても」
「んっ、ぷはっ。しゅ、出血大サービスよっ。高くつくんだから!薔薇の花言葉通り(※1)、
今夜は情熱的に尽くしてもらうからね!」
青い薔薇の群生の中で、赤い薔薇のように真っ赤かな二人だった。
※1:赤い薔薇の花言葉 個人的に緋色の薔薇の花言葉は強烈だと思う。