【LAS人】こんなアスカは大好きだ!16【専用】
家計簿
109 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの 投稿日:2008/03/14(金) 18:40:19 ID:???
夕飯後。キッチンのテーブルに座り、電卓とノートを巧みに操りながら、せっせと家計簿を書いているシンジくん。
一方、そんなシンジくんをリビングからチラチラ眺めながら、その度に溜め息を吐くアスカさん。
(なによ…。1人で頑張っちゃってさ。
本当ならこの時間はソファーに一緒に座って、テレビを見てるハズなのに…。
ミサトのビール代に危機感を感じたシンジの、急に始めた家計簿によって、そんなアタシにとって掛け替えのない時間が奪われるなんて)
ムスッとした表情を作りながらキッチンにむかい、シンジの肩越しに家計簿を見やる。
「・・・アンタ家計簿なんてつけて楽しい?」
「ん?意外と楽しいよ」
更にむくれるアスカに気づかず、コリコリとノートに値段やらなんやらを書き込み続けるシンジ。
(なによ!アタシと一緒にテレビ見ればいいじゃないのよ!
アタシと一緒にいればいいじゃないのよ!
そんなに家計簿書きたいなら、アタシも一緒に書かせなさいよ!
・・・でも家事なんてアタシのガラじゃないし、一緒になんて出来ないよね
なによ!家計簿なんか大っ嫌い!)
背後のアスカが怒ったり悲しんだりしていることに気づかず、家計簿に夢中のシンジは、レシートに書かれた値段をパチパチと電卓に打っていく。
そして、(=)ボタンを押そうとした。
「1480円…」
「え?」
ポツリと呟くように言うアスカ。
そして聞き返すと同時に(=)ボタンを押したシンジは、電卓の画面に目をやる。
「あ…!1480円」
「アンタは計算がトロいのよ」
いそいそと、シンジの隣の椅子に腰掛けて、レシートを手に取るアスカ。
「いい?アタシが計算してあげるから、アンタ書き込んでいきなさい」
「う、うん」

あぁ、天才でよかった…。と、初めて実感したアスカさんでした。