【LAS人】こんなアスカは大好きだ!16【専用】
花見
391 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの 投稿日:2008/04/12(土) 08:17:11 ID:???
寸止め置いときます

桜のシーズンということで、あまり人の来ない穴場スポットへ葛城家の面々は出かけたのだった。
シンジ謹製の花見重を食べて、舞散る桜の中雑談に花を咲かせていたのだが、保護者が
アルコールを摂取し始めると場は妙な方向へ向かっていった。

「ミサトさん…はどうしようもないけど、アスカ、ビールなんか飲んじゃだめだよ」
「あによ?ビールなんてねぇ、アタシの郷じゃ水みたいなもんよ、水」
「シンちゃん〜、何気に酷い事言ってない?」

「ねぇ、アスカ、夜もうちょっち静かにできないものかしら〜」
「うっ、うっさいわねぇ!キモチイイから仕方ないじゃない。それに、悪いのはシンジよ!」
「ちょっと、ふ、二人とも声が大きいよ」

そのうち、ミサトは一升瓶を抱えて、ふらふらと、何処かへ行ってしまった。二人きりになると
アスカはシンジにしな垂れかかった。
「ねぇ、しんじぃ。アタシ酔っちゃったみたい」
「だから飲んじゃダメって言ったのに。大丈夫?」
「うー、キモチワルイ。ね、しんじ向こうに連れてって介抱して〜」

シンジはアスカをおんぶして、人気の無いところへ移動したのだが、そうすると、アスカは
シンジに抱きついて、体を撫で回し始めた。
「ちょ、ちょっとアスカ、気持ち悪いんじゃなかったの?」
「ばーか、よく覚えときなさいよ。女が酔ったなんて言う時は、十中八九酔ってなんかいないのよ」
「そうなんだ…って、ダメだよ、こんな所で。誰か来たらどうするんだよ」
「こんな所、誰も来やしないわよ。ねぇ、ほらアタシに酔っちゃいなさいよ」
風が運んでくる舞散る桜の花びらと薫り。その香りに瑞々しいアスカの香りが加わって、クラリと
来たところに、ほんのり赤く染まったアスカの肌と潤んだ瞳。あえなくシンジは撃沈した。

人気の無い木立の中で、押し殺した声が微かに響く。攻守は交代したようで、逞しくなってきた
シンジの腕の中で、アスカは舞い上がる花びらと共に、空へ意識を手放した。