【LAS人】こんなアスカは大好きだ!16【専用】
シンガン
630 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの 投稿日:2008/04/30(水) 00:41:37 ID:???
「ねえシンジ、シンガンってどういう意味?」
「シンガン…?ああ、心眼っていうのは心の目っていう意味でね…」

何か知らない日本語があるとシンジくんに質問するアスカさん
たとえその答えをシンジくんが知らなかったとしても、それはとても重要なコミュニケーションの一つなのです

「ふーん、目を瞑ってねぇ…なんかうさんくさーい、フィクションっぽいわね」
「そうでもないと思うよ、実際目を閉じると他の感覚が鋭くなったりするしね」
「・・・へえ、じゃあ実験してみましょうか」

そして今日もまた、いつものちょっとしたお遊びの時間

「無理だよアスカ〜、そもそも僕に達人の感覚なんて無いんだからさぁ…」
「ケンソンしちゃってぇ!ムテキのシンジサマ!貴方様ならお茶の子さいさいですわぁ」
「それにこれ、心眼っていうよりもバラエティーのゲームなんじゃ…」

目隠しをされたシンジくんの前には色々なモノの数々、そこにはとりあえず用意されたタワシなどがチラホラ
(結局おもちゃにされるだけか…そもそも心眼の意味を知らないはずも無い、そういう何かカッコイイ言葉好きだし)

「それじゃまずはコレが何か、唇の感覚だけで当ててね〜。        …熱っ」
「アスカ!?今何か言ったよね!それに唇と心眼は何一つ関係が無いのわかるよね!?」
「は〜い、動くと火傷するわよ〜」
(…聞いちゃいない…!やっぱり逆らっちゃダメだ!!逃げたらもっとダメだ!!…覚悟するしかない…!)

ぷにゅ

シンジくんの予想に反して、唇にあてられたものは熱くなく、とても柔らかなモノでした
いつか感じた事のある感触、息苦しい思い出と共に蘇るあの感覚、思わず鼻息を気にしてしまうその感覚
「…ん、わかった?」
「…あ、あ、あすか、あの、ひょっとして…」
「なによ、わかんないの?だらしないわねぇ…じゃ、目隠しとって、もう一回しましょ…?」
そして目を開けたシンジの前には彼にとって信じられない光景が広がっていたわけだがそれを書くには余りにもスペースが足りない

636 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの 投稿日:2008/05/01(木) 01:33:45 ID:???
「はい、…目をあけても良いわよ、よく見て味わってよね」
「うん…」

恐る恐る、それでも期待をして目を開けたシンジ、そこにあったものは…

「…」
「…ぷっ、くくくっ、あはははははは!!バ、バカシンジ、なに期待してんのよ!アハハハ!!」

魚介類をすり潰した日本の食卓におなじみの、筒状の物をした物体。いわゆる

「…ちくわ」
「なーに勘違いしてんだか、ほんっとうにバカシンジね!」

わかってた、そんな事するわけないってわかってた、それでも期待してしまった自分が悔しい
ぬか喜びと自己嫌悪を重ねるだけ、でもそのたびに前に進めた気がする…

「…はぁ」
「なぁーにため息ついてんのよ!そんなにがっかりしたの?」
「別に…」
「大体、ちくわに騙される方が悪いのよ、全然感触違うでしょ!ほら!」

ちくわを唇に押し付けるアスカ、たしかにさっきの感触と比べてかなり固かった

「ほんとだ、全然違うや」
「でしょー!?失礼な奴ー!」

その後ちくわは葛城家でおいしく食べられました。


「…あれ?」