【LAS人】こんなアスカは大好きだ!17【専用】
誕生日プレゼント
156 名前:誕生日プレゼント.01 投稿日:2008/06/06(金) 18:48:20 ID:???
day1
使徒に敗れ、シンクロ率も低下傾向にあるアスカ。この頃いつも機嫌が悪い。
僕が気遣いの言葉をかけると、アスカは更に機嫌が悪くなる。なんでだよ・・・心配してるのに・・・。
正直もうどうしたらいいかわからない。そもそも僕がアスカのために出来ることなんてないのかもしれない。
もう、アスカが怖い・・・完全に拒絶されてる感じがする・・・。

day5
最近アスカは家に帰らなくなった。学校にも来ない。もちろん、ネルフにも。
家出先がわかっているから安心だけど、この先どうなるんだろう。
トウジやケンスケは、お前が迎えに行かなきゃ帰ってこないって言うけど・・・僕が行ったら逆効果だよ・・・。

day11
今日、アスカを迎えに行ってきた。ミサトさんに言われたから仕方なく・・・。
拍子抜けするほどすんなりと帰ると言ってくれたアスカは、少し吹っ切れた様な表情だった。
帰り道はアスカがいなかった間の学校の話や、最近のペンペンの話をしながら帰った。
僕は結構頑張って話したんだけど、アスカには相変わらずオチも無いしつまんないと言われてしまった・・・。
久しぶりにアスカらしい言葉が聞けて、ちょっとホッとした。

157 名前:誕生日プレゼント.02 投稿日:2008/06/06(金) 18:49:14 ID:???
day16
アスカはすっかり元気になったみたい。学校へも行ってるしシンクロ率も僅かだけどもどりつつある。
でも・・・アスカは変わってしまった。
口数はめっきり減り、綾波でさえ気にしているぐらいだ。僕から話しかけない限りアスカは僕と話してくれない。
なるべく人との関わりを最小限にしておきたい僕としては、むしろ居心地がいい・・・・・はずなんだけど・・・。
嫌だった。アスカが僕になっていく感じがしてとても嫌だった。

day18
明日は僕の誕生日。お祝いの言葉をもらったら、いつも通りの作り笑顔でありがとう。これでOK。
どうでもいいんだ、誕生日なんて。プレゼントなんていらないし、なるべく一人で過ごしたい・・・特に今年は。
ケンスケがパーティーを開くと言ってくれたけど、訓練があるからと嘘をついた。
3人揃っての食事も、最近はずっとお通夜みたい・・・。どうやら僕は完全に嫌われてしまったみたいだ。
家事を済ませお風呂に入って、寝たフリをして部屋でウォークマンを聞く。
何を考えるでも無く、ただ自然と眠りにつくのを待つ感じ。

day19
日付が変わり、僕は誕生日を迎えた。特に思うこともなく、トイレに行って寝ることにした。
誰も見ていないけどわざわざ髪をクシャッとして、寝ぼけたような顔をして部屋を出る。
用を済まして部屋へ戻ろうとすると、アスカがリビングの壁にもたれて立っていた。
どうしよう・・・


158 名前:誕生日プレゼント.03 投稿日:2008/06/06(金) 18:52:58 ID:???
シンジ「ど、どうしたの?アスカ・・・こんな時間に」

つまらないことを聞いたせいか、答えること無く右手で頭を掻いただけだ。
どうしよう・・・話しかけない方が良かったかな・・・

アスカはお尻で壁を軽く蹴り、もたれていた壁からひょいと離れてこっちに来た。

アスカ「ばーか
    知ってんのよぉ、あんたが今日誕生日だってこと。
    何が欲しいか言いなさいよ・・・プレゼントしてあげるから。」

びっくりした。アスカが僕の誕生日を知っていたなんて。
でも・・・

シンジ「・・・ないよ・・・欲しいものなんて」

アスカ「・・・じゃあいい」

ほんとにないんだよ・・・どうしようもないよ・・・


159 名前:誕生日プレゼント.04 投稿日:2008/06/06(金) 19:00:38 ID:???
アスカが行ってしまう・・・逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ
逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ・・・・・逃げちゃ・・・ダメだ!

シンジ「待ってアスカ・・・じゃあ、僕に優しくしてよ」

アスカ「は?・・・・・・いいわ、これからは優しくしてあげる。じゃね」

シンジ「あっ、・・・でも、その」

アスカ「なに?」

シンジ「えっと、・・・・いつもみたいに・・・僕をバカにしてよ」

アスカ「はー?言ってることが矛盾してるわよ。誕生日早々バカなんじゃない?」

シンジ「!・・・えっと、つまり・・・・・今みたいに!ぼ、僕をバカにしたり、でもたま〜にホントたまに優しかったり・・・
    なんていうか・・・もっと僕を構ってくれたっていうか・・・今までのアスカに戻ってよ!
    アスカじゃないとダメなんだ!僕を嫌いにならないでよ!僕は・・・アスカがいいんだよ・・・お願いだから・・・」

アスカ「・・・・・・・・」
ねぇアスカ・・・答えてよ

アスカ「なっ?!なな何言ってんのよっ!ばか!えっちばか変態!信じらんない!!
    あんた今までそういう目であたしを見てたわけ!?え?!気っ持ちわるぅ〜いっ!!
    もし私が裁判官だったらあんたなんか即死刑よ!!火あぶりよ!!
    ・・・・・・・?なぁにヘラヘラしてんのよ!!このっ!ばかシンジがぁ〜!!」

シンジ「うっやめてよアスカ!あっ、ちょっとアスカあぁぁぁあっぁぁぁぁあぁぁぁ」
アスカ「コロシテヤルコロシテヤルコロシテヤルコロシテヤル・・・」


ミサトさん「(よかったわねシンちゃん♪誕生日おめでとっ)」  ―終劇