【LAS人】こんなアスカは大好きだ!17【専用】
夏休み初日の午前中
- 886 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの 投稿日:2008/07/21(月) 09:47:49 ID:???
- 寸止め置いときます
@
夏休み初日の午前中。アスカと共に普段よりは遅めの朝食を採り、その片付けをした後、シンジは
掃除機をかけはじめた。リビングの掃除が終わったので、次はアスカの部屋と思い、襖をノックした
のだが、中から返事が無い。『何処かに出かけるなんて言ってなかったし、そんな気配もなかった
よね?』などと思いながらそっと襖を開けたが、部屋の中には主の姿が無い。掃除とは言え、勝手に
入る訳にもいかないので、首を傾げつつ、仕方が無いので自室を先にしようと襖を開けると、そこにアスカはいた。
「…朝からこれは一体、何の罠なんだろう。ハァ…」
シンジは深く深く溜息をついた。何故かアスカは自分のベッドで寝ている。彼女がそこでただ寝ているだけでも、
シンジにとっては事件なのだが、性質の悪い事に、その姿がやたらと色っぽい。出会った頃よりも更に長くなった
美しい金色の流れの上に横たわる彼女のスラリとした長い足は、計算されたような絶妙な形で佇んでいて、
丈の短いスカートから覗く太ももは恐ろしく艶かしい。はだけたシャツのせいで、折れそうなぐらい細くくびれた
腰が見えており、その少し上のほうに視線をやると、逆にこれでもかと量感たっぷりの胸が自己主張をしている。
「ぬぅ」
シンジは必死に頭を回転させて考えた。色々な意味でこのシチュエーションは不味い。前提として、十中八九罠
だというのは分かっている。しかし、迂闊に撤退すればそれはそれで彼女に難癖を付けられる恐れがある。
『アンタねえ、アタシがここまでしてやってんのよ。それなのに何もしないなんて信じらんない。この益体無し!!
アタシに恥をかかせた罰として…』
このまま、長い時間、この空間に佇むのも良くない。あれは絶対たぬき寝入りだ。
『アンタ、アタシの体を視姦しておいて、只で済むと思ってんの!?森羅万象は等価交換で成り立ってんのよ。
鑑賞料は…』
況や、どの道避けることが出来ないのならば、正面突破、虎穴に入るか。否、論外だ。
『よくも陵辱の限りを尽くしてくれたわね!分かってんでしょうね。これから一生、アンタはアタシの奴隷、下僕よ。
ぐへへ、どう調教してやろうかしら…』
- 887 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの 投稿日:2008/07/21(月) 09:48:52 ID:???
- A
いずれの路線でも、代償として、この夏は費用は全部自分持ちで、彼女にあちこち引きずり回されるという
結果は見えている。『案外、それも悪くないかも』などと一瞬考えてしまった自分を叱咤しながらシンジは祈った。
『いざと言うときにはヘッポコで、ヘタレな父さんの力じゃだめだ。今こそ、本当に腹黒くて鬼畜な母さんの力が
必要なんだ。…生きていれば天国とか言いながら、後は丸投げで自分の目的の為に全てを利用し、今もソラの
何処かを漂っている母さん。僕に力を…』
ふと彼女の表情を窺ってみると、目尻が微かにピクピクとしている。何となく可笑しくなってシンジの口から自然
に言葉が出た。
「くすっ。アスカってとっても可愛い娘なんだね」
「!!?っ、アンタバカぁ?な、何恥ずかしい事いってんのよ…ぁ」
「やっぱり、罠だったんだ…」
「嘘、信じらんない。アタシの計画が…シンジお財布化計画が」
結局その後、この夏は費用は概ね折半で遊びまわるという結論が妥結されたらしい。結果今更ながらに互いの
外堀も内堀も埋まる事になるのだが、二人がそれに気付くのは新学期になってからであった。