【LAS人】こんなアスカは大好きだ!2【専用】
『言葉』
152 名前:言葉 1 投稿日:04/05/28 19:21 ID:???
 今日から同居する事になったアスカさん。ドイツ人と日本人のクォーター。
ドイツ人と日本人のクォーターとは言っても、ドイツ語と英語しか話せないのだ。
ミサトさんには英語で話せばOKよん。と一言レクチュアされたのだが、心配だ。

 1日目の朝、ミサトさんは朝から出勤。リツコさんに今日も絞られるのだろう。
TVを見ているボクに寝起きのアスカがニコニコした作り笑いをしてやってきて、
「What are you name?…Sorry,I forgot your name.」と一言。
だけどボクは言葉につまって、「シ…Shinji Ikari…」としか返せなかった。
するとアスカは、「Good morning Shinji !」と元気に返してくれたのだが、
ボクはそこでも、「GOod MorNIng …Asuka.」と滅茶苦茶な発音でしか返せなかった。
だけれどもアスカは優しく、「Don't worry.」と肩を叩いてくれた。

 その夜、ミサトさんから電話が有り、今日は帰りが遅い事を告げられた。
何時の間にか台所にはエプロン姿のアスカが居て、ドイツのソーセージを炒めていた。
何と無く聞いてみたくなったので、「WHat ArE yoU doInG ?」と何時もながら下手な英語で聞くと。
「I'm cooking now.So I need you help ! Come here!」
 意味は直ぐに理解できなかったが、呼ばれている事は分かったので台所まで小走りで向かった。

154 名前:言葉 2 投稿日:04/05/28 19:39 ID:???
 ボクが台所に着いた時、アスカさんは手をフライパンに当て、急に手を撥ね、そして息を殺した。
ボクは火を消し、そのまま宙に振られていた腕を取り、シンクの中に手を入れさせ、蛇口を捻る。
手先は少しだけ赤く、少し痛々しかった。
「…Thank you.…」そう言うとボクの方を見つめた。
「You must give attention. I don't want see…injury with you」
最後は少し間違えたかも知れないけど。今回は発音を間違えずに言えた。
するとアスカは顔を赤くして俯き、ポツリと言った。
「ありガ…とぅ?」
「どういたしまして。」
今度の会話もボクの発音は正しかった…日本語だからだね。

 次の日。日曜日も、アスカさんは挨拶をしてくれたし、ミサトさんも帰ってきた。
昼頃、英語の勉強をするボクにアスカさんが急に寄ってきて、日本語を教えて。と言った。
手には『にほんこ』と平仮名で書いてあった。
ぼくは『こ』に点を二つ付け、『ご』にし、『こ』と『ご』の違いを教えた。

 『にほんご』ノートの1ページ目を開き、ある文書を指差した。
そして、それを日本語で言うとどうなるの?と聞いた。
ボクは顔を赤らめ、

「貴方が好きです。」
「Me too.」

 そんなアスカさんが、ボクは大好きだ。