【LAS人】こんなアスカは大好きだ!2【専用】
597氏
597 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの 投稿日:04/07/16 18:40 ID:???
「はぁ〜」
家に帰ってからため息ばかりのシンジ、何やら悩んでる様子
「アンタまたため息?ただでさえ暗いのに余計暗く見えるわよ」
「ごめん」
「またそうやってすぐ謝るあんたの悪い癖よ!」
「ごめん」
あまりにお約束なシンジの返答にため息が移りそうになるアスカ
「それで何を悩んでるのよ?」
「アスカ何で僕が悩んでるってわかったの」
「うっそんなことはどうでもいいから早く言いなさいよ!このアタシが聞いてあげるって言ってるのよ」
(いつも見てるからなんて言える訳無いじゃない)
「でも・・・」
「いいから!!」
「わかったよ。その代わり笑わないでね」
「わかったわ」
「実は今日ラブレター貰ったんだ」
「はい?」

598 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの 投稿日:04/07/16 18:53 ID:???
>>597
「ラブレターってあのラブレター?」
「うん」
「あんたが?」
「うん」
「そっそう良かったじゃない。で何を悩んでるの」
努めて冷静を装っているが内心動揺しまくりのアスカ。相手が鈍感なシンジだから良かったものの平常心でないのは
一目瞭然明らかに顔色が悪い。
「相手の子には悪いけど断ろうと思うんだ。でもこういうの初めてだからどうしたらいいかわからなくて・・・」
シンジのその言葉にまたまた明らかに顔色の変わるアスカ。そして何かを思いついたようだ
「それじゃあアタシが練習相手になってあげるわよ」
あまりにも突拍子のない言葉にきょとんとしているシンジ
「練習?何の?」
「告白を断る練習よ!アタシが告白するから断りなさい」
「ええっ」


600 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの 投稿日:04/07/16 19:24 ID:???
「じゃあ早速始めるわよ。覚悟しなさい!」
「覚悟って・・・」
やる気満々のアスカ。一方シンジは少し引き気味だ
「アンタはあっち歩いてきなさい。アタシがここでまってるから」
演技指導にも熱が入る
「じゃあテイク1始めるわよ3.2.1.きゅー」
どうやら監督兼主演のようだ
「こっこんにちは。手紙読んできたんだけど・・・」
緊張の為か声が裏返るシンジ。
「・・・・」
「・・・・」
「アスカ、告白してくれなきゃ練習にならないじゃないか」
沈黙に耐え切れず文句を言うシンジ
「うっうるさいわねじゃあ行くわよ。」
アスカの声も裏返っている
(想像よりずっと恥かしいじゃない。でも何事も練習いくわよアスカ)
「好きです付き合って下さい」
「うん」
「ちょっと断る練習をしてるのにOKしてどーすんのよ」
「しょうがないじゃないか本音が出たんだから」
真っ赤になって怒鳴り合う二人
「じゃあテイク2いくわよ」
「うっうん」

その後特訓は夜まで続き、何度もシンジの「本音」が出たのだが自分の練習に集中しすぎ
結局アスカは「本音」に気が付けなかった
また最終テイクでシンジに完膚なきままに振られ大泣きしたことはいうまでもない