【LAS人】こんなアスカは大好きだ!3【専用】
『勘違い』
225 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの 投稿日:04/08/18 01:07 ID:???
アスカの来日から、まだ数週間・・・・

アスカは、独逸で日本語を勉強していたが、日常会話は当然ドイツ語であり、
加持もドイツ語が堪能であったため、少し複雑な会話になると分からなくなってしまう。
読み書きも、いいとこ小学校低学年レベルであった。
学校の勉強はもちろん、エヴァ搭乗時の指示も日本語で出される為、アスカの日本語力上達は急務な課題であった。

「ねえミサト,はやくににほんごうまくなるのいいしかたがある?」
発音はかなり流暢だが、ところどころ妖しい日本語でアスカが尋ねる。
このまま一ヶ月も暮らせば、会話は充分だろうと思いつつもミサトは答える。
「そうねえ。積極的に会話をしてれば充分だと思うけど・・・・・」
「あっ!そうそう。いい方法があるわよ」

ひょいとアスカを手招きしておいて、ごにょごにょと何やら耳打ちする。
「えーーー?なに?そんなでうまくなるの?」
「そうよ!これは日本に古来から伝わる伝統的な方法よ!郷に入っては郷に従えというでしょ」
「Go・・・?」
「その土地の習慣やしきたりに従うのがよいという、日本のことわざよ」

なんとなく良く分からなかったが、ドイツに来た時にかなりのドイツ語を操っていたミサトが
自信満々に言うことなので、とりあえず納得して引き下がるアスカであった。

ところ変わってコンフォートマンション。
夕食も終わり、いつもはテレビ相手に日本語の練習をしている頃であるが。
「ねえシンジ,にほんごのべんきょうするからきょうりょくしてくれる?」
いいよと答えたシンジを、アスカは自分の部屋へと連れて行った。
同い年の男の子を自分の部屋に入れるのは、少し恥ずかしいけど、これも日本語上達の為である。


228 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの 投稿日:04/08/18 01:18 ID:???
そうしてまた数週間後。
「おはよう、ヒカリ。昨日のドラマさあ・・・・・」
朝学校に行って、そのまま世間話に興じるアスカの姿があった。
もう日常会話はまったく不自由していない。

「それにしてもアスカ、日本語上手くなったわねえ」
「うん、そうそう。ちょっと前と比べると、ほんとに上手になったわよ」
ヒカリがふって、周りの女子も同意する。アスカは照れくさそうに答える。

「えへへ・・・。毎晩シンジにベッドで教えてもらってるから!」

「ふ、ふ、不潔よー!!!」
「ええー!何それ、アスカ!?え、ひょっとして?」
「センセ、なんやとーー!?」
「碇!お前ってやつは!羨ましすぎるぞーー!」
「いや!違うよ!最初は期待したけど、そんなことはなんにも!!」

なんで大騒ぎなのか分からずに、きょとんとしたアスカが小首をかしげながら答える。
「え・・・?だって、『語学はベッドで覚えるのが一番早い』って、ミサトが・・・」

毎晩、ベットの上で向かい合って勉強していた二人でした。

「勘違い」第二弾でした。