【LAS人】こんなアスカは大好きだ!3【専用】
807氏
807 名前: 投稿日:04/09/02 21:06 ID:???
夕飯後、テレビを見ているアスカさん。暇そうにしてます。
キッチンではシンジ君がリンゴを切っています。
今日はアスカさんが珍しく買物についてきて、その時に彼女が食べたがったので一山買ったのです。

キッチンからこちらにやってくる気配に、詰まらなそうにしていた表情のその口元が、心なしか綻ぶ。

「はい、アスカ」
差し出された皿には切られたリンゴが八つ、いくつかはウサギになっています。
「ん」
そういって受け取ると、添えてあった赤い柄のフォークをプスリ。
シャリシャリと食べているとふと気がつきました。シンジ君は皿を持っていません。
「シンジ、それ…」
「ん? ああ、皿洗うのめんどくさかったからね」
手には真っ赤なリンゴ。丸齧りにするようです。

アスカさんは何故か目が放せず、横目でチラチラと見ています。そしてシンジ君はおもむろにリンゴを口へ…
カシュッと音をたてて一口齧りました。跡からは果汁が滲んでいます。

その光景を見ていてなぜかドキドキするアスカさん。
リンゴを丸齧りする姿が、何気に男らしくみえたのでしょうか。
顔を赤くして動きが止まっています。

更に一口二口と齧った後で、固まっているアスカさんに気がつきました。
「アスカどうしたの? …甘くなかった?リンゴ…」
どうやらリンゴの所為だと解釈したようです。半分だけ当たり。
アスカさんはそれを聞いて、ピーンと閃きました。



808 名前: 投稿日:04/09/02 21:16 ID:???
「…そうよ、美味しくないわコレ…」と、皿をシンジ君の方へと押しやります。
「あれ、美味しくなかった? う〜ん…僕のは甘かったんだけどなぁ…」
手に持った齧りかけのリンゴと皿のリンゴとを見比べる。

「じゃあ直ぐに別なの切るから」そう言って腰を上げかけます。が、
「あ、いいわ。べつに」珍しく止められました


「え、でも…ア「そのかわり…」
シンジの声を遮る。

「…ソレ、頂戴」
そう言って、アスカは彼の手を指差した。


「・・・え、ええ!? で、でもこれ…」 思いもしない言葉に少々うろたえるシンジ。
「なによ……甘いんでしょ…?」 色気すら漂わせる、赤に彩られた顔で熱っぽく囁く。

「…代わりにそれあげるから…ねぇ…」 「う・・・うん・・・」シンジも真っ赤になり、右手に持つリンゴを差し出した。

しかしアスカはそれを受け取ろうとはせずに、顔を近づけて行き…
シャリッ
シンジの手に持たれたままのリンゴを一口。齧り跡を齧りとるように。
「ん…甘い、わ…」そういって、リンゴを持つ手首を両手で掴むと、また一口…


しばらくして、食べ終わったあとには、ギリギリまで細くなったリンゴの芯。
食べ終わるまでリンゴをずっと持たされ続けて、さらには指に付いた果汁もきれいに舐めとられたシンジ。そして…
指先に切られたリンゴを持ち、それに口付けを一つ。 

「じゃ次は、シンジの番ね…」 艶かしく微笑み、リンゴを差し出すアスカ。