【LAS人】こんなアスカは大好きだ!3【専用】
『アスカ×シンジのショートコント』
860 名前:アスカ×シンジのショートコント 投稿日:04/09/05 05:24 ID:???
[視力検査]

「え〜と、これは?」
シンジは壁に貼ってある紙に書かれた文字を指す。
「あ」
アスカは指された文字を答える。
「じゃあ、これ」
「い」
続けてシンジは文字を指し、アスカはそれを答える。
「これ?」
「し」
「これは?」
「て」
「・・・・」
シンジは無言で文字を指す。
「る・・・・。「あ」「い」「し」「て」「る」? 愛してる」
アスカは驚いた表情でシンジを見る。シンジは少し照れた様子で文字を指す作業を続ける。
そして、それを読みあげるアスカ。
「「け」「つ」「こ」「ん」「し」「よ」「う」…結婚しよう! シンジ!!」
シンジの意図を理解したのかアスカはシンジの方をハっと見つめた。
シンジはその視線を受けてそっとアスカに指輪を渡す。
「これって・・・」
アスカはもらった指輪をぼーぜんと見る。そして、また照れた様子でシンジは作業を続けた。
「これは?アスカ…」
しかし、アスカには既に文字を見ることはできなかった。シンジの告白で涙が溢れてきたからだ。
「見えない・・・」
「これは?」
「もう見えないよ・・・」
アスカは泣きながら答える。が、シンジは、
「はい、視力0.2ねぇ〜」
「空気読みなさ〜い!!」


861 名前:アスカ×シンジのショートコント 投稿日:04/09/05 05:25 ID:???
↑というコントをクラスの出し物で発表することにしたアスカ。
「アスカ〜、ほんとにこのコントやるの?」
シンジは気弱そうにアスカに聞いてみる。
「あたり前でしょ、クラス中を笑いの渦に巻き込んでやるわよ〜」
とアスカは自身満々に答える。
「でもこれパクリじゃないか・・・」
「いいのよ! 十年も前の芸人のネタなんて誰もわからないわよ」
「そうかな〜?」
「そうよ!」


862 名前:アスカ×シンジのショートコント、発表の日 投稿日:04/09/05 05:28 ID:???
「「け」「つ」「こ」「ん」「し」「よ」「う」…結婚しよう! シンジ!!」
そう言うとアスカはシンジに抱きついた。
「え、え?ちょ、ちょっとアスカ!…台本と違うよ・・・」
一瞬、シンジはアスカに抱きつかれ慌てたが、小声でアスカに注意する。
しかし、アスカはそんなことお構いなしにシンジに抱きつきながら顔を胸の
辺りにスリスリと擦り付ける。
その様子を見てクラスの人間は二人を囃し立てる。主にトウジとケンスケが・・・
「かぁー、シンジ! おどれはこんなトコで堂々と告白かいな!!」
「羨ましいなぁ〜、シンジ」
ケンスケは写真を撮りながらちゃかす。
「ち、違うよ! みんな!!」
弁解しようとするが、
「え、違うの? シンジ…」
シンジの言葉にアスカは悲しそうな瞳でシンジを見つめた。
「え?いや、その違くなくて…その…」
「じゃあ、アタシのことどう思ってるの?」
「え〜と、その〜」
シンジは完全にしどろもどろ状態となっている。
「おら! はっきりせんかいシンジ!!」
「そうだ! そうだ!」
そんなシンジを見てトウジ、ケンスケは野次を飛ばす。
アスカの問い、友人の野次、クラス全員の前、そういった状況が相成って
シンジの頭の中はパニックに陥っていた。
(えーと、なんでこんなことになったんだっけ?確かアスカとコントを始めたけど
途中から、アスカが台本とは違うことをやり始めて…それにしても、トウジ、ケンスケ
うるさいなぁ、アスカは確かに好きだけどみんなの前で好きだと言うのは恥ずかしいし
つまり、僕の取るべき行動は・・・行動は、え〜と)
「アスカ!!」
シンジはアスカの手を取り教室から走って出ていった。

続く?