【LAS人】こんなアスカは大好きだ!3【専用】
891氏
891 名前: 投稿日:04/09/06 14:41 ID:???
夏休みのある日、昼食は熱いうどん。
「こんな暑い日にうどんなんて…何考えてんのよ」
「何だよ、暑い日には熱いものを食べるものなんだよ」 「それに文句言うんだったら、自分で作ればいいじゃないか」

「(ムカッ)はいはい、悪かったわね〜。…あ、そうだ」
「シンジ、一味かけてあげる」  

「えっ、あ、僕は七味の方が…まあいいや、ありが…」
(ニヤリ) バササササ〜〜〜…
「あ、ああーー!?」
「あ〜ら。御免あそばせ! 『うっかり』中蓋も取ってしまいましたわ!」

「なっ、あっアスカ! ワザとだろ!? それにその一味、開けたてじゃないかぁ!」
「ふふ〜ん。なに失礼な事言ってくれてんのよ! 『うっかり』よ『う・っ・か・り』!!」

「(ピクピク)ふ、ふ〜ん…そうなんだ。じゃあ仕方ないね…」
「そうそう。というわけで、新しい一味だして! 『コレ』は使い切っちゃったからね〜(ニヤリ)」

「…ああ…」内心はどうだか知らないが、それでも取ってくる 
「……はい。…あ、あれっ?」 フタに手をかけると、あらぬ方向をむいて驚きの声をあげた
「んっ? 何…」 当然つられる
(キュピ〜ン) キュポッ バササササ〜〜・・・

「あ、ああ〜〜〜!!」
「アスカ、取ってきた『ついで』にいれて上げたよ(ニッコリ)」

「あ、アンタ! 仕返しなんて男らしくないわよっ!!」
「仕返し? 何の事かな? これはアスカの『好意』に対する『御返し』だよ」

「い、一緒じゃないのよ!! それにコレのどこが『好意に対する御返し』よ!!」 
「アスカ…辛いものは発汗作用があるし、唐辛子に含まれるカプサイシンは『脂肪』の燃焼を助けるんだよ。『し・ぼ・う』の!」


892 名前: 投稿日:04/09/06 14:43 ID:???
「(ピクピク)ほ、ほほぉ〜〜それはそれはわざわざありがとうございましたね〜!」

「いやいや礼には及ばないよ…それじゃ、僕はおいしくいただくけど…アスカは? ムリはしない方がいいよ…?」
「あ、あ〜らなにを仰いますやら。無敵のシンジ様こそ、あまり御無理はなさらないほうがよろしくってよ?」

「ふふふふふふ・・・・」
「うふふふふふ・・・・」
ひとしきり笑いあうと、ほぼ同時に割り箸へと手を伸ばす

バッ パキンッ  丼に箸を突っ込み、麺を掴む チャッ 
「「(ゴクリ)…(キッ)」」
白いはずが今は真っ赤な麺を見て、一瞬躊躇する。が、チラリと相手を見ると、視線が丁度ぶつかる。
そして再び目の前の麺を見やると一気に啜り込んだ。
ズルルルルルルッ

「「!!!?」」
そして同時に悶絶。
「…ぐ…く…」 「う…むむ・・・」
焼ける口腔、水の入ったコップに目をやるが、相手も同じく苦しみつつコップを見ている事に気がつくと、無理矢理視線を戻し…
ズルルルルル…
再び啜り込む
「「(チラッ)」」
燃える舌と、涙すら浮ぶ目で相手を見るとやはり視線がぶつかる。


「「ま、参りました…」」
同時に放たれる降参の意思。思わず目を丸くして見詰め合う。

「「クスッ」」
そして同時に浮かべる苦笑。

残ったうどんは、汁を少し足して水を飲みながら、お喋りしつつ食べきりました。