【LAS人】こんなアスカは大好きだ!4【専用】
106氏
- 106 名前:前 投稿日:04/09/20 18:44:49 ID:???
- 休日の昼下がりの葛城家リビング、家事が一段落したシンジ君は床に座って読書中。
時折眠そうにあくびを噛み殺しながらページを捲っています。でもその手も段々と途切れがちに。
その様子を、隣でうつ伏せになって雑誌を捲りつつ、横目で伺っていたアスカさん。
実際、雑誌なんか読んでたわけではありません。虎視眈々と、ある機会を待っていたのです。
(よし、そろそろね…)「シンジ、眠そうね?」
「んん? いや、そう、でも、ないよ…?」
「どこがよ。フラフラしてるじゃない」
「ん、ちょっと、だけ…ねむ、い、かな…」
「(ニヤリ)しょ〜がないわねぇ〜。ほら、こうしなさい」 ぐいっ
「ふえっ?」 ころん トサッ
体を起こすとシンジを引っ張るアスカ。不意を突かれ簡単にバランスを崩し転がるシンジ。
「ふふん。どう? 気持ちいいでしょ」
「あ、アスカ? こ、これって…」
「ん? いわゆる膝枕ってやつね」
「え、あ、あの…」
アスカの膝、腿の上に横から頭を乗せているシンジ。顔を真っ赤にして眠気も吹き飛んだようです。ついでに混乱中。
「そうだ! ついでにコレもしてあげるわ」
「え、コレ…?」
そう言うと何やら小さな木の棒を取り出すアスカ。ついでというか、明らかに計画的である。
「えと…耳掻き?」
「正解〜! あ、大丈夫よ。痛くしないから」
それは木製の耳掻き。白いフワフワもついています。
- 107 名前:後 投稿日:04/09/20 18:45:45 ID:???
- 「・・・・・」 「・・・・・」
お互い一言も発しない。アスカは真剣な顔で、耳掻きを動かしている。
最初は身体を堅く緊張させていたシンジであったが、丁寧に動く耳掻きと太腿の心地よさからか徐々に脱力していった。
「はいっ、こっちの耳は終り! じゃあ反対側ね」
「んあ? あ、ああ…あぁ!?」
アスカの声に、軽いまどろみの中にいたシンジは覚めやらぬ頭のまま、反対側に行こうとして頭を上げかけた。
…が、アスカの手はその頭を押さえると、そのまま回転させ反対の耳を上に向けた。
「あ、ああああアスカ…!?」
「あ、コラ! 動くんじゃないわよ!! ……刺さるわよ?」
シンジは慌てた声をあげて起き上がろうとするが、アスカの手と声におとなしくなる。
シンジの顔はアスカの身体の方に向けられている。…と、アスカが膝の上の頭を抱え込むように、わずかに身体を曲げた。
「あ、あす、か…」
「ちょ、ちょっと見にくいのよ…」
暗くなった視界。横顔にかかる重み、アスカの呼吸を感じる。眼前の、シャツ一枚に覆われている身体。アスカの匂い……
今現在シンジが感じることができるのは、アスカの事だけだった。
アスカは動かない。頭を抱え込んだまま。それは既に耳掻きをする体勢ではなかったが、手は耳掻きを放さない。この時の口実とするかのように。