【LAS人】こんなアスカは大好きだ!4【専用】
九官鳥ネタ
415 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの 投稿日:04/10/01 22:50:53 ID:???
ミサトが知り合いから預かってほしいと言われて持ってきた九官鳥。
そのまま一週間預かったのち飼い主へ返した。
世話は(主にシンジが)キチンとしていたし、ペンペンとも仲がよかったみたいだから特に問題は無かったはず。
…ただ、この一週間ミサトは珍しく仕事に追われて家にあまり居なかった。
つまり、九官鳥がいる間、家ではほとんど二人きりであったということ…そして九官鳥の特徴と言えば…

…今後もしその飼い主に会った場合、どんな顔をされるかがとても不安なシンジ。

418 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの 投稿日:04/10/02 09:09:52 ID:???
>>415
九官鳥を友人に返却しようと、助手席に鳥かごを乗せて車を走らせるミサトさん。
「今ご主人様の所に連れてってあげるからねぇ。大人しくしてるのよ。」

そのとき不意に九官鳥が騒ぎだした。

「アー ソンナニ ハゲシクシタラ アスカ イッチャウー」

無言のままスピンターンかまして今走って来た道を戻りだすミサトさん。

423 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの 投稿日:04/10/02 14:34:48 ID:???
>>415
九官鳥が戻ってきたその夜にミサトの友人Aがリビングで寛いでいる。
――ゴスッ――
「…?」
何か聞えたような気がした。鈍い音、聞いたことがあるようなないような…
――ベキッ ドスッ――
「!…なに?」
今度は確かに聞えた。立ち上がり辺りを見回すが、特におかしな所もない。いつも通りだ。
「なんだろ…気味悪いな…」

――ガツッ ゴキッ ガンッ――
「!!?…な、なんなの!!?」
更に激しくなる音に激しく動揺する友人A(女)。…ところで、友人A(独身)は元戦自である。
その彼女は唐突に、音が何の音であるかを理解した。

(殴る音!? そっそれもヒ、人を…!?)
背中に冷や汗とともに悪寒が走る。自分以外誰もいない部屋に響く人を殴る音、怪談以外のなにものでもない。
その手の話に弱い彼女は、今夜は友人宅に転がり込もうと思い立ち慌てて身支度を整える。

――ゴリッ ボスッ ゴンッ・・・・・――
(いやああああ〜!!)
なるべく音を聞かないように努めるが、完全に遮断するのは無理である。半泣きで財布をポケットにねじ込み、愛車のキーを手に取ると玄関へ。
…と忘れ物に気付いて戻ってきた。その顔は完全に強張っている。
忘れ物を手に足を踏出した瞬間…

――バキッ!! ガタン――
「ひいいい!?」
今までで最大の音量で、それもとうとうノックアウトされた音までが聞えた。心なしかすぐ側から。
「…あれ?」
何かに気がつき、左手に下げた先ほどの忘れ物を見やる。

――コノバカシンジーー!!――

424 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの 投稿日:04/10/02 14:45:04 ID:???
へなへなとその場にへたり込む。一気に気が抜けてしまったようだ。

――ナンドイエバワカルノヨ! オフロモマンゾクニイレラレナイノ!!――
その間にも聞える、いや喋り続ける九官鳥。まあ喋ると言うより録音再生といった方が近いだろうが。

――チョット! キイテルノ! ネテンジャナイワヨ!! ベシッ――
どうやら先ほどから殴られていた人物は既に気絶している。そしてそれに文句をいう下手人。さらに蹴りを一発。

(…これってもしかして。ミサトが預かっているって言ってた子たちかな?)
そう考えると、先ほどの『バカシンジ』という名前。確かそのうち一人の子の名前は『シンジ君』だったような…と思い出す。

(…ちょっとまって…じゃ、じゃあ殴っていたのは…もう一人の?)
そこまで考えたところでコメカミを汗が伝う。無意識に生唾を飲み込む。

(ど、どんな子を預かっているのよミサト…それにしてもシンジ君って子、可哀想…ミサトもアレだし…)
どうやらもう一人が誰かは知らないようだ。それが女の子だという事も気付いていない。その前に、会った事の無い不幸な境遇の少年に対しての同情で胸が一杯になる。
あと友人に対する評価は正確である。

「はあ…何はともあれ疲れた…今日はもう寝よう…」
どんよりと肩を降ろしリビングへと戻る。鳥篭を定位置に置くと、愛鳥をジッと見つめた。
「…お前も変な言葉…音とか覚えないでよ…お休み」
鳥の返事を待たずに明かりを消して寝室へ。

暗くなったリビングにポツリと声。聞くものは誰もいない。


――ゴメンネシンジィ…イタカッタ? ダイジョウブダヨアスカ……      チュッ――


425 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの 投稿日:04/10/02 14:51:17 ID:???
――後日
初対面のミサトの友人Aにいきなり、両手をガシッと握られ激しく励まされるシンジと、
顔を見るなり引きつった表情をされて、その上激しく怯えられるアスカ。

ちなみにシンジはこの後、『手を握られてデレデレしていた』とのことでアスカから御仕置を受けました。

428 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの 投稿日:04/10/02 16:19:14 ID:???
「あーすーか。 ハイ言ってごらん?」
「アー アシカ!」
「アシカじゃなくてア・ス・カ!」
「アスカ!」
「お〜 凄い凄い。シンジ、この子ちゃんと覚えてるよ!」
「うん。九官鳥って頭いいんだね。」

九官鳥のケージの前でいろいろ話し掛けているアスカさん。
九官鳥がアスカの相手をしてくれているため、久しぶりに読書でもしてみるシンジ君。

「じゃーね、次は… 加持さんは。」
「カジサンワ!」
「アスカを。」
「アスカヲ!」
「愛してる♪」
「アイシテル!」
「加持さんはアスカを愛してる!」
「カジサンワ! アスカノ! アイシテル!」


429 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの 投稿日:04/10/02 16:31:05 ID:???
「惜しいっ! 'の'じゃなくて'を'よっ!」
「アー」
「もう一回よ。さんはい!」

加持さんの名前が出てきて少々ムッとしているシンジ君が、コーヒーを口に含んだその時…

「アー… アスカ! シンジヲ! アイシテル!」
「ぶっ!」
「な、何よソレぇ!目茶苦茶じゃない!」
「アスカ! メチャクチャ! シンジ! アイシテル!」
「この馬鹿…ちょっとシンジ! 何赤くなってんのよっ!」
「え…あ、アハハ…」
「もう最っ低ぇ!」

耳まで真っ赤にして部屋に逃げ込むアスカさん。
照れながらも、ご褒美にクッキーのかけらを九官鳥にあげるシンジ君。



431 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの 投稿日:04/10/02 18:42:13 ID:???
九官鳥ネタ勝手に作りました。つまらなかったらごめんなさい

トウジ、ケンスケ、ヒカリ達が部屋に遊びに来たケンスケが九官鳥を発見しました。
「おっ九官鳥だ」
「ミサトさんの友達の九官鳥を預かっているんだよ」
「何か言葉覚えた?」
「色々覚えてるわよ」
「試しに何か喋ってみぃや」
三人は九官鳥に興味津々のようです。
その時突然九官鳥は喋り出しました。
「ドコミテンノヨバカシンジ」
「ゴメンアスカ」
「シンジゴハンマダナノ」
「モウスコシマッテ」
この辺の会話は普段のアスカのイメージ通りだと三人は思った。
しかし…
「シンジーネムイ、ダキマクラシテ」
「モーアスカハアマエンボダナ、ホラオイデ」
「「「!!!」」」
「シンジーアーンシテヨ」
「ショウガナイナ、アスカアーン」
九官鳥はその他にもシンジとアスカのプライベートを暴露した。
三人が振り向いたときにはアスカはすでにおらず代わりにシンジが三人に詰め寄られた。
次の日学校全部にこの噂が広まったのは言うまでもない。

434 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの 投稿日:04/10/03 00:36:51 ID:???
預かった九官鳥の餌を用意していると、なぜかアスカが廻りをちょろちょろしている。
…またなんか碌でもないこと考えているのかとも思ったが、まあいつもの事だし被害を大きくするミサトさんも居ないしいいか。
そう考えて餌を手に鳥篭へと向かうと、アスカから声が。
「ね、シンジ。アタシにやらせて」

…アスカが目を輝かせながら餌を手に鳥篭のの前に立つ。どうやら気紛れに餌をやりたくなったようだ。
(全く、普段アレだけめんどくさがっていたのに…)
普段世話をする僕の名前を、九官鳥が呼ぶようになったのが羨ましいのかもしれない。

「さ〜このアスカ様がゴハンをあげるわよぉ〜」
そう言って蓋、入り口を全開にするアスカ。無論、鳥の位置になど気をはらってはいない。だから当然…

「シンジ〜! そっちいったぁー!」
「ええっ!? わぁっ!」
「ああもう! なにやってんのよ!!」
……と、こうなる。現在部屋の中を飛び回る九官鳥捕獲作戦を実行中だ。

「ああっ! アスカそっちに!!」
「ええっ!? あ、こら!!」
「わっ!? ちょっ、アス…!」
「え!? うひゃあ!!?」

ドシーーン

折り重なる二人。九官鳥が再生する某家主の台詞。
『ワカイッテイイワネェ〜! モォラブラブネン!!』

真っ赤になる二人。