【LAS人】こんなアスカは大好きだ!4【専用】
439氏
- 439 名前:1 投稿日:04/10/03 17:05:17 ID:???
- 「シンジのバカ!もう知らない!」
バン!
アスカは自分の部屋に閉じ篭った。
ささいな喧嘩はいつもの事なので、いつものようにシンジはアスカの部屋の前で謝ったが、アスカは「あんたなんて知らない!皆なんて知らない!」と泣き叫び掛け合ってくれない。
いつものアスカなら晩御飯には何事も無かった様に出てくるのだが、今日はシンジがいつもより少しきつく言ってしまったのでショックで出てこないかもしれない。シンジは責任を感じてある作戦を思いついた。
「よし!まずは…」
シンジはある所に電話をかけた。
- 440 名前:2 投稿日:04/10/03 17:50:16 ID:???
- 部屋に篭ったアスカはベッドに俯せになって泣いていた。
「シンジの…バカ…あんなに…怒ること…ないじゃない…」
いつもなら晩御飯を食べれば忘れる程度のささいな喧嘩なのだが、今日はシンジがきつく怒ってきた。
滅多に怒らないシンジが怒ったのでさすがのアスカもショックを受けていた。
そのせいか謝っているシンジの声がアスカにはシンジが怒っているかのように聞こえてしまう。
「怒った…シンジ…なんて…嫌い…」
とアスカは呟きしばらく泣いていたが、いつしか泣き疲れて眠ってしまった。
- 441 名前:3 投稿日:04/10/03 18:34:27 ID:???
- アスカはリビングから聞こえる笑い声で目が覚めた。
寝ぼけながら時計を見たら7時を過ぎていた。
「随分寝ていたのね、それにしてもリビングが騒がしいわね」
アスカは部屋の襖を少しだけ開けてリビングを覗いてみた。
リビングではいつの間に来ていたのか、トウジとケンスケとミサトとファーストがトランプをしていた。
「また鈴原君の負けね」
「本当にトウジは弱いな」「じゃかぁしいわ、次こそ勝ったるで」
「その前に鈴原君は罰ゲームで物真似やってねーん」
「もうネタ切れですわ〜勘忍して下さい」
「はーい、トランプはそこまでにして下さい、晩御飯出来ましたよ」
「今日は人が多いから沢山作ったよ」
台所からエプロン姿のヒカリとシンジが出て来た。テーブルにはシンジとヒカリが作ったおいしそうな料理が並んでいた。「どれもうまそうやな」
「早く食べようぜ」
「二人ともつまみ食いはダメよ」
「私は野菜だけ頂くわ」
「シンちゃーん、私にビールね」
「少し待ってくださいね」(一体どうなってるの?)アスカはこの光景をしばし覗いていた
(何だか楽しそうにしてるわね、それにお腹空いた)
アスカはあの輪に入りたかったが、怒ったシンジを思いだし、勇気が出せずにいた。
- 442 名前:終わりです 投稿日:04/10/03 19:28:57 ID:???
- 「あっアスカ起きたんだ」ヒカリが襖を見て言った。アスカがギクッとした次の瞬間にはヒカリが襖を開けて部屋に入って来た。アスカはヒカリに手を引かれ部屋から出て来た。
アスカは目線を逸らしていた。
「惣流お邪魔しとるで」
「碇に晩御飯に誘われたんだよ」
「碇君に突然『アスカの為に協力して』って電話がきてね」
「えっ」
「シンちゃんたら、アスカにきつく言い過ぎたのを気にしてね、アスカに元気になってもらいたかったのよ」
「そういうことよ、私は碇君の頼みだから聞いてあげたのよ」
「アスカ、僕が言い過ぎたよごめんね。今度からあまり怒らないようにするよ」
シンジは申し訳なさそうにアスカに謝った。
「まあ…シンジが…そこまで…言うなら…許してあげても…いいわよ」
アスカは涙を堪えながら言った。
「ありがとう、さあ晩御飯冷めちゃうよ、食べよう」
シンジはアスカの手を引き優しく言った。
「うん」
その後皆で楽しく晩御飯を食べた後、再びトランプをした。アスカは満面の笑みを浮かべていた。ヒカリ達が帰りミサトが酔い潰れてからアスカはシンジから離れなかったそうな。
おしまい