【LAS人】こんなアスカは大好きだ!4【専用】
◆YjsWqh8B4w氏
- 478 名前:1 ◆YjsWqh8B4w 投稿日:04/10/07 02:28:17 ID:???
- 「シンジって、賢いわよね〜。うんうん、じーにあす!」
唐突にアスカが、ニヤニヤしながらそんな事を言った。
いつもバカバカ言ってるのにどういう事? と訝しく思いつつ
「そんな、アスカほどじゃないよ」
と謙遜するシンジ。
「なっ?! 生意気なのよシンジの癖にっ!」
と、途端に不機嫌になったアスカに頭をはたかれる。
暫らく時間が経って夜、アスカがまたニヤニヤしながら
「シンジって、洗練されててカッコいいわよね。服装のセンスもあるし、髪型も素敵!」
そんな事言われた事の無いシンジは、驚き照れつつも
「いや、アスカほどじゃないよ。アスカってセンスあるし、その、かわいいし……あ痛っ!」
「な、な、生意気よシンジの癖に! アタシにそんな口を訊くなんて! くぬ! くぬ!」
珍しく世辞ではなく本心からアスカを誉めたのに何故かグーパンチを貰い、
さらに足払い→ストンピング→スタンディングアキレスホールド→インディアンデスロック→ロメロスペシャル
という鮮やかなコンボを受けるシンジ。
- 479 名前:2 ◆YjsWqh8B4w 投稿日:04/10/07 02:29:13 ID:???
- 「いでででで! な、なんだよ! 僕が何したって言うのさ!」
「やかましい天才シンジ! 天才天才天才!(みしみしみし!)」
何故か天才を連呼されながら散々絞り上げられて開放され、ちょっと涙目になったシンジは、思わず
「何するんだよ、もう! あ、アスカなんて、大っ嫌いだっ!」
「…………え?」
ピタリと静止するアスカ。さすがに言い過ぎたかと思い、謝ろうかとアスカの顔を見るシンジ。
その顔は弐号機も裸足で逃げ出すほどの朱色に染まり、瞳は溶けたように潤んですらいる。
「わ、分かったわ。そこまで言うならシンジ、アンタとアタシは明日から恋……じゃなくて敵同士よ!」
身も世も無い様子で照れまくりながらそう言い捨てて、アスカは逃げるように自室に閉じこもってしまった。
ぴしゃりと閉じられた襖の奥から、なにやら押し殺したような声と転げまわるような音がする。
何がなにやら状況がつかめないまま、謝罪は明日にしようと思ってとりあえず寝る事にするシンジ。
翌日は日曜日、朝から家事に追われるシンジに珍しく早起きしたアスカが
「デートに行くわよ!」
と声をかけた。
「へ? デート? え、あのいや、…………怒ってないの、アスカ?」
「怒る訳無いじゃん。ほら、さっさと行こー。掃除なんて、帰ったらアタシが手伝ってあげるからさ」
それ以上有無を言わさず着替えさせられて、強引に手首を掴まれて引きずられていくシンジの視界に、
日めくりカレンダーが写った。日付は
4/2(日)