【LAS人】こんなアスカは大好きだ!4【専用】
88氏
88 名前:1 投稿日:04/09/18 22:50:50 ID:???
葛城家のリビング。
アスカとシンジは、二人並んで前時代のアニメを観ていた。
画面から流れてくる、お決まりのフレーズ。

♪ルパン ザ サード

「ザ・サード・・・サード。サードか・・・」
「なに、どうかしたの?」
「うんうん」何やら一人で納得しているアスカ。

「シンジ、現時刻をもって、あんたをルパン3世に任命するわ!」
「なんでっ?!」
「何ででもいいじゃない、細かい事は気にしないの。それに心配しなくても・・・頼りないし機転利かないし腕力ないしガキだけど、フォルムのひょろひょろ感あたり、ルパンに似てると言えなくもないわよ?」
「それは・・・何かの慰めになるのかなぁ?」
「そして当然、アタシは峰不二子よね。不〜二子ちゃん。ね」
「峰、不二子?」ついっと、シンジの視線が下がる。
「・・・いやほら、その役はどっちかっていうとミサトさ」
「どこ見て言ってんのよ!」

89 名前:2 投稿日:04/09/18 22:52:04 ID:???
床に突っ伏したシンジの背中に、暴君の宣言が降ってくる。
「えー、ともかく配役は決まりました。これは決定事項。以後の変更は認めません」
「・・・・・・・・・ハィ」
か細く同意(降伏)の声をあげ、グーで殴られた頬を抑えつつシンジは起き上がった。
まったく乱暴なんだから、なんて愚痴が漏れてしまうのも仕方ない。
振り向いてアスカのほうを見やると、彼女は慌てたように膝を折り始めたところだった。
ソファの上、ちょこんと正座の姿勢を取ったアスカ。
両の手を膝の上において、じっとこちらの様子を窺っている。

「・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・アスカ・・・何してるの?」
「パンツ一丁になって飛び込んできたりしないのかなー・・・って思って」
「しません」

<おしまい)