【LAS人】こんなアスカは大好きだ!5【専用】
ネカマ
699 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの 投稿日:05/02/09 00:11:26 ID:???
チャットでネカマをやるシンジ

そこでたまたま、そのチャットにいた同居人の女の子に告白出来ず
しかも冷たく当たってしまう事に悩む少年Aと知り合う。
シンジは相談に乗ったり、アスカを同居しているちょっと気になる男の子だと称して
日ごろの愚痴をぶつける。
たまたま同じ第三新東京市に住んでた事もあろ二人きりでオフ会を計画するが

当日そこに現れたのは…

709 名前:勝手に続き 投稿日:05/02/09 06:29:14 ID:???
>>699
「まずい!まずいよ!!オフ会をOKしちゃったけど、ボク一応男じゃないか。どうしよう・・・」

「あーんもう、どうしよう!?オフ会なんて行ったら、
この美貌で一発で女の子って分かっちゃうじゃない!このあたしとしたことが・・・・」

「仕方ない」「仕方ないわね」

シンジは先程取り込んでおいた洗濯物をこっそりとあさり、
アスカはシンジの居ない隙に、シンジのたんすを物色する。
「う〜ん、流石に短いスカートはやだなあ。あ、このロングスカートなら、上着は自分ので・・・・」
「コイツ、ろくな服持ってないわねえ。まあいいわ、このジーンズとパーカーで・・・」

オフ会当日、ロングスカートにシャツ、胸を隠す為にベストを着込み、
どこからか調達したウイッグとメガネを着けた少年と、
大き目のジーンズでヒールの高いブーツを隠し、これまた大き目のパーカーで体型をごまかして、
『水ですぐ落ちる安心毛染め・黒色』で自慢の御髪を染め、ニットキャップ被った少女が、
10分おきに家を出るという不思議な光景が見られた・・・・

「もしもし?葛城です。二人とも家を出たのでガードよろしく。
 あー、二人ともほっといていいから。録画だけはよろしくねん♪」
朝っぱらからの騒々しさにたたき起こされた保護者が、カチリと携帯を閉じる。
「・・・・にしても、何であれだけばたばたして、互いに気付かないのかしら?似た者同士ねえ」

712 名前:勝手に続き 投稿日:05/02/09 06:50:01 ID:???
続き
繁華街から少し離れた並木の奥、目印になる小さな噴水があり、
人通りも多すぎず少なすぎず、待ち合わせ場所としてはちょうど良いところ。
そこに、肩口でそろえた黒髪を鬱陶しそうに撫で付け、しきりにメガネとスカートを気にしてるカワイイ少女の姿があった。
『う〜やだなあ。スカートがこんなに不安だとは・・・。
 電車の中でもじろじろ見られるし、やっぱりばれてるのかなあ?』

居心地が悪そうに、もじもじとしている少女の前に一人の少年が来る。
シンジが影に気付き顔を上げる。そこにいたのは、背はさほど高くないが、
堂々とした態度にストリート系ブランドをほど良く崩して着こなし、
大きなキャップの下には、生気に溢れた小さく整った顔。
少し前の洋画に出てくる、ストリートキッズさながらの美少年である。
そして、一番印象的に輝く、誰かを連想させる大きな蒼い瞳。

アスカも、じっと目の前の少女を見つめる。
大人しめな雰囲気にロングスカートと、襟の高い上品なシャツが良く似合っている。
似たようなスカートを持っているが、自分よりも合ってる感じがする。
胸は・・・どうやら勝っている。大きなメガネが隠しているけど、かわいい事は一目で分かる
少しびくびくしてようだが、綺麗な黒い目はあいつを連想させる。

「・・・・・・・・・・・って、アスカ!?」
「・・・・・・・・・・・って、シンジ!?」

(勢い付いたので続ける事にしました。2パターン考えたけど気付く方で。)



714 名前:勝手に続き 投稿日:05/02/09 07:16:22 ID:???
完全にシンクロした大声に、周りの視線が集中する。
それに気付いたアスカがシンジの手を引き、走って逃げ出す。

「「ハア、ハア・・・・」」
少し離れた横道に逃げ込んで、二人は息を整える。
先に回復し、口火を切ったのはアスカだった。

「あんた!こんなとこで何やってるのよ!?いや、それよりも!その格好は何よ?」
そこまで言い切り、はたと思いつく。いくら何でも、そうそう同居している中学生などいない、
自分と同じ様に、目の前のバカも・・・・。

「は〜、最悪〜。好きなやつがまさか女装癖があったなんて」
思いっきり意地悪く言ったが、ようやく復活したシンジが答える。
「えっ!?好きって、じゃあチャットのあれはアスカ?あ、それに別に女装が趣味という訳じゃ・・・」
「はいはい。相変わらず鈍いわねえ。あたし達は、同じ家の中で同じ様なことしてたのよ!
 しかも互いに相手に相談してたなんて、ばっかみたい!」

ようやく理解したシンジが、顔を赤くしたり青くしたしつつも、意を決したように顔を上げる。

715 名前:勝手に続き 投稿日:05/02/09 07:22:53 ID:???
「えっと、アスカ、僕、、、「はい、そこまで!」 
アスカが遮り、続ける。
「あたしは嫌よ!『今のカレは女装してコクってくれたの♪』なんて。
 それは後で、あんたから、普通の格好の時にしてちょうだい!」

いつの間にか言わされる事になったのには気付かずに、シンジはうなずく。
「にしても、あんた化けたわねえ、結構可愛いわよ?」
「そんな!アスカだって・・・・かっこいいよ?」

訳の分からない事を言い合いつつも、どちらからともなく手を繋ぐ。
アスカが繋いだ手を見て、ちょっと照れくさそうにしつつも、満面の笑みを浮かべ言い放つ。
「よし、今日はこのままデートよ!あたしがエスコートしてあげるわ、シンコちゃん♪」
「ちょ、まっ、え?それは、一回着替えて・・・・」
アスカは、逃げようとするシンジの腕をしっかりと捕まえて、街の方へ引きずって行く。
しばらくジタバタするも、シンジも観念したかのように横に並んで付いて行く。



「えっと・・・・、幸せにしてね?」
「ばか!それはあたしのセリフでしょ!」

おわり