【LAS人】こんなアスカは大好きだ!7【専用】
登校
22 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの 投稿日:2005/04/03(日) 20:04:31 ID:???
 登校時マンションの下でジャンケンをするシンジとアスカ
「「ジャンケンポン!」」
「いぇ〜い。アタシの勝ちぃ。チョキで勝ったから、ち・よ・こ・れ・い・とっと。アンタ弱いわねぇ」
 6歩進んでからくるっと後ろを振り返りシンジをからかう様に笑うアスカ。
「つ、次は勝つよっ!行くよ」と強がりを言うシンジ。

「「ジャ〜ンケ〜ンポンッ」」
「またアタシの勝ちぃ。今度はパーで勝ったから、ぱ・い・な・つ・ぷ・るっと。
 シンジ、アンタこのままじゃ今日も遅刻しちゃうわよ?」
 また6歩進んでさっきと同じ様に振り返り、へへっと微笑む。
「こ、今度こそは…!」
 今日も遅刻するわけには行かないシンジは全身全霊を賭け次の勝負につぎ込む。

「「ジャンケンポイ!」」
「あははっ。これで昨日までのと合わせてアタシの50連勝ねっ。グーで勝ったから、ぐ・り・こ・の・お・ま・けっと」
「ど、どうして勝てないんだ…はぁ」

23 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの 投稿日:2005/04/03(日) 20:05:03 ID:???
「「ジャーンケーン…」」と繰り返すうちにどんどんシンジとアスカの距離は離れていく…
 次第に相手の姿が見えなくなるとお互い携帯を取り出しそれでも勝負を続ける…
 ・
 ・
 ・
「ねぇシンジ。アンタ今どこいるの?アタシもう学校着いたんだけど…」
「ええっ!?もう学校に着いたの?いいなぁ。僕なんかまだマンションの前のコンビニの所なのに…」
 ボソボソと呟くシンジに向かってアスカの怒声が携帯越しから伝わる。
「あんたばかぁ!?なによっ!全然進んでないじゃないっ!?もう予鈴鳴っちゃうわよ?」
「げっ。もうそんな時間?今日も廊下で立たされるのか…とほほ。じゃあアスカまた後でね」
「あっ、ちょっと待ちなさいよっ!」と携帯から響く文句を無視してピッと電話を切り、
 やれやれとため息をつきながら20分以上ある学校までの道のりをシンジは1人で歩く。
 
 その頃アスカは、
「ったく、どーしてアイツはあんなにジャンケン弱いのよぉ…はぁ」
  
 ホントはシンジと抜きつ抜かれつの熱戦、激戦を繰り広げながら登校しラブラブカップルっぷりを第3新東京市中に見せ付けたくて始めた事なのに、
 肝心の相方が異様にジャンケンが弱いことに気づき一緒に登校すら出来なくてショボーンなアスカさん。


24 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの 投稿日:2005/04/03(日) 22:43:10 ID:???
どうしたら二人で仲良く登校できるか…ということで、
ミサトの手錠を勝手に使ってアクシデントに見せかけシンジとくっついてみるアスカさん
鍵を秘密の場所にしまい、これで明日はラブラブ登校できる!とか考えていたら…
よく考えたら私生活も二人三脚になってしまい大変なことをしてしまったと感じる。

25 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの 投稿日:2005/04/04(月) 00:08:18 ID:???
しかも鍵はペンペンがどこかへ隠してしまい、絶対絶命!
さぁどうなる!?↓

26 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの 投稿日:2005/04/04(月) 00:34:38 ID:???
「くっついたら殺すからね!」
「わ、分かったよ…」
「じゃあ早くベッドにはいりなさいよ!」
「うん…」
「だから触るなって言ってるでしょ!」
「そんなこと言ったって…(アスカが押し付けてきてるんじゃないか……あ…胸が…)」



「……シンジのカラダって温かいね…」
「…なんだよ急に…」
「…こっち向いてよ」


「ただいま〜。アスカ?シンちゃん?」
「クァ〜クァクァ」
「どうしたのペンペン?アスカの部屋になにかあるの?」

31 名前: ◆YjsWqh8B4w 投稿日:2005/04/04(月) 19:48:49 ID:???
>>26さんの続き
(アスカの部屋を覗いたミサトと、部屋の中の二人の間で起こった『聞くも涙 語るも涙の物語』は割愛)
手錠はミサトが持ってきたバール(のようなモノ)で鎖を切ることになり、
とりあえず二人三脚状態を脱する事になったアスカとシンジ。

(目の前で自分とシンジを繋ぐものが捩じ切られるのを見るって、
 なんだか、アタシとシンジの関係が引き千切られてるみたいで、やだな……)

そんな風に思ってしょぼーんとしながら千切れた鎖を見ているアスカの手を、
ミサトがそっと掴んでシンジの手の中に包む。

「な、何すんのよ?」
「手錠で無理矢理繋がれた関係じゃ、離れる事も出来なくて息詰まっちゃうでしょ?
 お互いの意思で手を繋げば、一度手を離しても、またお互いの意思で繋ぎなおせるじゃない?」
「な!?……あ、あたしは、別に……」
「アスカがしっかりシンちゃん捕まえて、離さないようにするのもアリだけどね(ニヤリ)」
「な、ななな!?!」

「んじゃ、アタシはペンペンの冷蔵庫で鍵探ししてくるわ」とか言いながらミサトは去って行き、
後には真っ赤になったアスカと、もはや口も聞けないほどに照れたシンジが残されるのであった。

「……アスカ、あの、トイレ行っていい?」
「……ほんっと、ムード無い奴ね、アンタは。……ちゃんと手、洗って戻ってきなさいよ?」

おしまい。