【LAS人】こんなアスカは大好きだ!7【専用】
『子悪魔アスカ』
- 511 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの 投稿日:2005/06/03(金) 21:50:16 ID:???
- 子悪魔アスカ@
「もう、エヴァには乗りたくない。あんな辛い思いしてまで…。なんで僕だけっ…」
ぼんっ
「じゃじゃーん! 天才デビルのあたし、アスカが満たされない人間の願いを
叶えてあげるわ!」
「え? え?」
「そ・の・か・わ・り! 3つ願いが叶ったら、アンタの魂は私のもの。さぁ、どうする?」
「き、きみ誰? どうして矢印みたいなしっぽ生やしてるの?」
「あんたが初仕事のご主人様なわけ? なんか冴えないわね〜。まぁいいわ。
契約するの? しないの?」
「願いってなんでも? じゃ、じゃあするよ! どうせこのままエヴァに乗せられたら
死んじゃうんだ。死んじゃったら魂もなにも…」
「決まりね!」
チュッと契約のキスをするアスカさん。
こうしてシンジは悪魔と契約したのだった―――。
- 512 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの 投稿日:2005/06/03(金) 21:51:10 ID:???
- 子悪魔アスカA
「あんたって質素ねぇ。1つ目の願いが"エヴァのない、父親と母親のいる世界で
ふつうに暮らしたい"だなんて」
「いいんだ。僕、ずっとこういうのにあこがれてたんだ」
母親がアイロンをあててくれたカッターに袖を通し、微笑むシンジ。
「ふぅん。オヤってそんなにいいものなのかしら?」
「アスカの家族は…」
「悪魔にそんなのないわよ。それより、ふたつめの願いは?」
「ふたつめ? そうだな……。ぼ、僕、朝優しく起してくれて、一緒に登下校するガール
フレンドがいたら、毎日楽しいだろうなって思うんだ」
「ふん、子供のくせに色気づいちゃって。そのカタログから好きな女選びなさいよ。
パパッと作ってあげるわ」
「作り物なんてやだよ。ちゃんと自分の気持ちのある、…どうせなら、世界一可愛い子がいいな」
「贅沢ねえ。まぁ、心当たりがないでもないけど?」
翌朝ちゃっかり幼なじみという設定で、フライングボディーアタックしにくるアスカ。
子悪魔アスカB 〜数年後〜
「アスカ、アスカって家族がいないっていったよね?」
「そうよ」
「僕と結婚して欲しい。僕の家族になってほしいんだ」
「えええええぇぇええっ!?」
「駄目なら、これをみっつめの願いに……」
「いいわよ! 別に、こ、これくらい、サービスにしといてあげるわ…」
「ありがとう! やったあ!」
- 513 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの 投稿日:2005/06/03(金) 21:51:58 ID:???
- 子悪魔アスカC 〜数十年後〜
「ありがとう、アスカ……君といられて僕は幸せだった…」
「シンジ! 死なないでよ! あんたが死んじゃったらあたしは、あたしはっ」
「最後の願いは…」
「言っちゃ駄目! 全部かなえたら、あんたの魂を地獄へもっていかなきゃならないわ」
「いいんだ、約束だから。最後の願いは、僕は君に幸せになってほしい。悪魔の幸せって
何かわからないけど、僕がいなくなったあとも君にはずっと笑顔でいてほしいんだ…だから…」
事切れるシンジ。
浮かび上がる魂を抱きしめるアスカ。
「あたし幸せだったわ。願いは3つ叶ったからあんたの魂は地獄行きよ。
でも、シンジがいなくちゃアタシ、笑顔でなんていられない。だから願いは本当には
叶わなかったんだわ。……これじゃ、悪魔失格ね。さようなら…」
つとアスカの胸から飛び立つ魂。白い帯のようなそれは天国へ向かって飛んでいく―――。
コメディに仕立てようとしたらいつのまにか悲しいエンドになってた罠(;´Д`)。