【LAS人】こんなアスカは大好きだ!9【専用】
57氏
57 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの 投稿日:2005/11/13(日) 03:16:52 ID:???
長雨あがって、久々に晴れた日曜日の朝。アスカはリビングで二度寝をしてるシンジを発見した。

「ううぅ……雨がぁ……止まないとぉ……せんたくものがぁ……もがが」

長雨で気が滅入るとかじゃなくて、もっと深刻に実用的(?)な悩みでうなされる所が彼らしい。
ベランダで陽光の下にはためく洗濯物を横目で眺めて「……悩み解決してんじゃん」と、
やれやれと思いながら、ふとシンジの手を見る。……ぴくぴくしてる。
何の気なしにその掌を指で突いたら、「はっし」とその指を掴まれてしまった。
そりゃもう、「コイツ実は起きてんじゃないの?」ってくらい強く。

「って、ちょっと! おいこら! は、は〜な〜せぇ〜!! アタシは今から遊びに行くのよ! 折角晴れたんだから!」
「ふぁ〜おあよ〜……ん? アスカ何やってんの?……あらあらまあまあおやおや。仲良しさんねぇ」
「ち、ちがっ! 突っついたら捕まえられちゃったのよ!」
「あ、そう。じゃあ引っこ抜いたら?」

言われるまでもないとばかり無理矢理指を抜こうとすると、なんだかシンジの寝顔が泣き出しそうに歪む。

「……なんなのよコイツ。何で被害者面なワケ?」
「んふふ。でもかーわいいわねー」
「何言ってんのよミサト。寝惚けてるの?」
「まーまー。ほら、折角だから三人で二度寝しましょ。川の字で」
「ば、ばっかじゃないの?! な、何でアタシがそんな不毛な時間を過ごさなきゃいけないのよ!」
「いいからほれ、横になんなさい。良い娘だから」
「ちょ、何よもー! ミサト!? 止めてったら!」
「ほら、静かにしないとシンちゃん起きちゃうわ」
「……し、知らないわよ。起こせば良いじゃん」
「と言いつつも、小声になる優しいアスカであった」
「ぅ、うるさい!」

で、結局二度寝する三人。

58 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの 投稿日:2005/11/13(日) 03:32:32 ID:???
2時間後。

「アスカー。離してよー。お昼御飯作れないよー」

何時の間にか飛鳥がシンジの手を握り締めて熟睡している状態で、時刻は13時を回った辺り。
ミサトも当然起きていて、川の字の真ん中のアスカと困り果てた真っ赤な顔で、
小声でアスカを起こそうとするシンジをニヤニヤしながら見ていたりする。

「いいじゃない。よく眠ってるんだし。お昼はピザか何か取ってあげるわよ?」
「どっちにしても手を離してもらわないと……この状況で目を覚まされたら、僕どんな折檻を受けるやら……」
「あはは。そうねぇ。最初はシンちゃんがアスカの指を離さなかったって成り行きだったしね」
「うぇ?! そ、そうなんですか?!」
「そーよ? かぁわいかったんだから。アスカが指抜こうとすると、泣きそうな顔しちゃったりなんかして」
「ぇぇえええ?!」
「で、どうよシンちゃん? 夢見は良かったの?」
「わ、分かりませんよそんなの!」
「……嘘でも良かったって言いなさいよこの馬鹿シンジ!」
「うわ! ご、ごめん!! ……って、あ、アスカ? えっと、おはよう」
「うっさいバカ! さっさとお昼御飯! デリバリーのピザなんて嫌だからね!」
「は、はいぃぃっ!」

脱兎の如く台所に退散するシンジを見送りながら、ミサトがポツリと呟く。

「で? どの辺から起きてたのよアスカ?」
「うっさい! どっからでもいいのよ!」

真っ赤になってプリプリしながら、シンジの手を握ってた右手を、胸にかき抱いたりするアスカ。


ごめん長くなったけど、そんなん萌え。ミサト含めての葛城家LASとか好きだわ前スレ805の俺としては。